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幸楽苑、花春酒造を完全子会社化へ 新井田会長ら個人4名から全株取得

幸楽苑、花春酒造を完全子会社化へ 新井田会長ら個人4名から全株取得|M&A Times

東証プライム上場でラーメンチェーン「幸楽苑」を中心に国内で外食事業358店舗(FC含む、2026年6月末時点)を展開する幸楽苑(証券コード7554)は2026年9月24日、花春酒造株式会社(福島県会津若松市)の全株式を取得し子会社化すると発表しました。株式取得の相手先は幸楽苑の代表取締役会長を務める新井田傳氏(60%)を含む個人4名です。

発表の概要

花春酒造は福島県会津若松市の酒造会社です。資本金3,000万円・従業員21人で、法人としての設立は2016年4月11日、創業は享保3年(1718年)にさかのぼります。代表取締役社長は新井田傳氏、代表取締役専務は佐藤清氏が務めています。

直近の2026年6月期は総資産451百万円・売上高351百万円・経常利益48百万円で、2024年6月期(378百万円・307百万円・25百万円)、2025年6月期(449百万円・357百万円・78百万円)と推移しています。

案件の条件一覧を見る譲渡元(売り手)・取得対象・事業内容・スキーム ほか(7項目)
項目内容
譲渡元(売り手)新井田傳氏(60%)、個人3名(40%)
取得対象花春酒造株式会社の全株式3,000株(議決権所有割合100%)
事業内容酒類の製造及び販売
スキーム株式譲渡による完全子会社化
取得価額相手先との守秘義務契約により非公開(幸楽苑は取得価格が純資産額の15%未満で開示基準に該当しないとしています)
契約締結日2026年9月24日
株式譲渡実行日2026年10月30日(予定)

背景

日本経済新聞の2016年9月30日の報道によると、現在の花春酒造は同名の旧会社から酒類製造事業を会社分割で引き継いで2016年に発足した会社で、新井田傳氏が6割を出資して社長に就きました。新井田傳氏は花春酒造の代表取締役社長で、幸楽苑の代表取締役会長を兼ねています。

幸楽苑は花春酒造から酒類を購入していますが、両社の間に資本関係はありません。なお幸楽苑は本件について、東京証券取引所の適時開示基準における軽微基準に該当するとして開示事項・内容の一部を省略しています。

幸楽苑は自社の中期経営計画「幸楽苑レジリエンス」(2025年5月12日公表)で、2029年3月期までに23店舗を出店する計画を示し、新業態として駅前立地への出店も検討するとしています。幸楽苑は開示で、花春酒造は享保3年(1718年)創業の歴史ある酒造会社であり、その子会社化は新たに取り組む駅前出店の商品戦略(酒類商品)の重要なファクターになると説明しています。

今後の予定

株式譲渡の実行日は2026年10月30日を予定しています。幸楽苑は本件による2027年3月期業績への影響は軽微と見込んでいます。

解説

幸楽苑は代表取締役会長の新井田傳氏を含む個人4名から、酒類の購入先でもある花春酒造の全株式3,000株を取得します。

この花春酒造は、日本経済新聞の2016年の報道によれば負債総額約5億円を抱えて債務超過に陥った旧会社から酒類製造事業と工場の土地・建物、従業員21人を会社分割で引き継いだ新会社で、旧会社は資産を処分したうえで清算するとされました。

財務が行き詰まった会社でも工場と従業員が残っていれば事業単位で引き受け手が現れることがあり、その事業は約10年後の2026年6月期に売上高351百万円・経常利益48百万円を計上する会社として残っています。

負債の重さや買い手が見つからないことを理由に廃業を決める前に、どういう引き継ぎ方が可能かを専門家に確かめる余地があります。M&A Timesの無料相談では状況に応じて仲介会社をご紹介しています。

※本記事は2026年9月25日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は幸楽苑の適時開示をご確認ください。

出典

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