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ファーストブラザーズ、香取市のモール運営会社の全株取得へ

ファーストブラザーズ、香取市のモール運営会社の全株取得へ|M&A Times

不動産投資・運用を手がけるファーストブラザーズ(3454・東証スタンダード)は2026年9月30日、千葉県香取市のショッピングモール「サワラシティ」を運営する株式会社サワラシティの全株式を取得すると発表しました。取得するのは連結子会社のファーストブラザーズキャピタルで、サワラシティはファーストブラザーズの連結子会社になります。

発表の概要

株式会社サワラシティは1996年からショッピングモール「サワラシティ」を運営する不動産賃貸会社です。株式は樽谷早苗代表取締役が100%保有しています。ショッピングモール「サワラシティ」は国道51号線と国道356号線沿いに立地し、約800台の駐車場を備える車社会対応型の商業施設です。

2025年9月期の経常利益には完全子会社で同じく不動産賃貸業を営む飯田自動車からの受取配当金2億1,400万円が含まれます。当期純利益にはこの配当金に加え固定資産売却益約1,280万円が含まれています。

案件の条件一覧を見る譲渡元(売り手)・取得対象・事業内容・スキーム ほか(9項目)
項目内容
譲渡元(売り手)樽谷早苗氏(千葉県香取市。ファーストブラザーズとの資本・人的・取引関係なし)
取得対象株式会社サワラシティの発行済み株式54,200株(議決権割合100%)
事業内容不動産賃貸業(ショッピングモール「サワラシティ」の運営)
スキーム株式譲渡。取得主体はファーストブラザーズの連結子会社ファーストブラザーズキャピタル株式会社(東京都千代田区・投資業務)
取得価額非開示(取得価額がファーストブラザーズの直前事業年度末の連結純資産額の3%未満で連結業績への影響も軽微と見込まれること、相手先が個人でその財産に関する情報の保護に配慮する必要があることが理由)。外部の専門家による株式価値評価と法務・財務調査の結果等を勘案し当事者間の協議で決定
サワラシティの2025年9月期業績売上高約2億9,306万円、営業利益約4,517万円、経常利益2億5,972万円、当期純利益約2億7,229万円、純資産7億2,582万円(2025年9月期に事業や資産を別会社へ移す会社分割を実施し繰越利益剰余金が約4億9,362万円減少)
特定子会社の異動サワラシティと完全子会社の飯田自動車株式会社(不動産賃貸業)がファーストブラザーズの特定子会社に該当する予定。特定子会社は資本金が親会社の10分の1以上に当たるなどの重要な子会社で、異動時に適時開示が求められます
契約締結日2026年9月30日
株式譲渡実行日2026年10月30日(予定)

背景

開示によるとファーストブラザーズは、サワラシティの株主から株式譲渡の意向が示されたことを機に全株式の取得を決定しました。モールは運営開始から約30年が経過し、開示によると計画的な修繕・更新に向けた投資の重要性が高まる時期を迎えているとのことです。ファーストブラザーズは商業不動産運営のノウハウと資本力を活かし設備投資と運営の最適化を進める方針です。

ファーストブラザーズは本件を、社会課題の解決と経済的価値の創出を同時に実現する「共通価値の創造(CSV)」経営を具体化する投資と位置づけています。2026年7月10日公表の2026年11月期第2四半期決算説明資料では首都圏と地方都市の中小型物件を投資対象に掲げており、同四半期末の賃貸不動産ポートフォリオは用途別の内訳で商業が45.8%と最大でした。

今後の予定

株式譲渡は2026年10月30日に実行される予定です。2026年11月期の連結業績への影響についてファーストブラザーズは精査中としつつ軽微と見込んでいます。

解説

一般に大規模な修繕・更新の時期を迎えた施設は、個人オーナーにとって資金負担が重くなりやすいとされますが、一方で資本力のある買い手にとっては修繕投資が収益を伸ばす余地となり、取得の動機になる場合があります。本件でファーストブラザーズが取得理由に挙げたのも、設備投資と運営の最適化による「潜在価値の発現」でした。

施設の老朽化を理由に売却を諦める前に、まず専門家に相談してみるのも一手です。M&A Timesの無料相談では状況に応じて仲介会社や専門家をご紹介しています。

※本記事は2026年9月30日時点の開示情報に基づいています。最新の状況はファーストブラザーズの適時開示をご確認ください。

出典

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