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リソー教育、ヒューリックのTOBで上場廃止へ 1株295円

リソー教育、ヒューリックのTOBで上場廃止へ 1株295円|M&A Times

ヒューリック(3003・東証プライム)は2026年10月13日、所有割合50.87%の連結子会社リソー教育グループ(4714・東証プライム)を完全子会社化する公開買付け(TOB)を決定しました。買付価格は1株295円です。リソー教育は賛同し応募を推奨する意見を表明しています。

発表の概要

リソー教育は完全1対1個別指導「TOMAS」や幼児教育「伸芽会」、名門校受験塾、学童・英会話などをグループ会社で運営する持株会社で、1985年7月設立です。ヒューリックとは2020年9月に資本業務提携を結び、2024年4月開始の前回の公開買付け(買付価格320円)と第三者割当増資を経て同年5月28日に連結子会社となりました。

案件の条件一覧を見る対象会社・公開買付者・スキーム・買付価格 ほか(11項目)
項目内容
対象会社株式会社リソー教育グループ(東証プライム・証券コード4714)
公開買付者ヒューリック株式会社(東証プライム・証券コード3003)
スキーム公開買付け(TOB)+株式併合等によるスクイーズアウトで完全子会社化・上場廃止予定
買付価格普通株式1株295円/新株予約権 第1回8,820円・第2〜6回2,940円
買付期間2026年10月14日〜2026年11月26日(30営業日)
買付予定数下限26,646,601株(所有割合15.60%)・上限なし(最大83,929,751株)
買付代金247億5,927万6,545円(83,929,751株×295円)
プレミアム10月9日終値209円に41.15%/1か月平均210円に40.48%/3か月平均206円に43.20%/6か月平均201円に46.77%
応募契約学校法人駿河台学園(10,333,700株・6.05%)が全株応募に合意
対象者の意見賛同及び応募推奨
公開買付代理人みずほ証券(復代理人 楽天証券)

背景

完全子会社化の決定理由についてヒューリックは、連結子会社化以降リソー教育が人件費や賃料の高騰などのマクロ環境の変化にスピード感を持って対応できず、業績が同業他社比で劣後していたためと説明し、また親子上場に対する資本市場からの見直し要請の高まりも契機になったとしています。

リソー教育の市場株価は2026年1月の220円から6月に187円まで下落し、直近も200円台前半にとどまります。

またヒューリックは中長期経営計画(2026〜2036年)で「2036年 こども教育関連利益100億円超」を掲げており、その内訳を教育特化型ビル「こどもでぱーと」(2029年までに20棟へ拡大)の賃貸収益と、運営事業であるリソー教育の事業収益の組み合わせとしています。

リソー教育が上場子会社のままではヒューリックが投資コストを負担しても成果が一般株主にも帰属するため投資判断が遅れるとヒューリックは説明しており、今回の完全子会社化はリソー教育の利益と投資判断を自社グループに取り込むための手段にあたります。

なおヒューリックは2026年7月にも東大受験指導専門塾「鉄緑会」を運営する東京教育研を完全子会社化しており、リソー教育との人材面の連携を見込んでいます。

リソー教育側は完全子会社化により、ヒューリックのDX化サポートと先行投資への親子ローンによる資金援助、上場維持に係る業務負担の削減を期待しているとのことです。

価格交渉ではヒューリックが9月1日の初回提案240円から4回引き上げて10月2日に295円を提示しました。リソー教育と特別委員会は10月7日時点でもさらなる引き上げを求めましたが、ヒューリックが据え置いたため、リソー教育は10月13日に賛同を決議しました。

今後の予定

買付期間は11月26日までで、決済の開始日は2026年12月3日です。全株を取得できなかった場合は、公開買付者の議決権が90%以上となれば株式等売渡請求、90%未満であれば株式併合によるスクイーズアウト手続により完全子会社化する方針です。

株式併合の場合は2027年2月中旬を目途に臨時株主総会が開かれ、完了後にリソー教育株式は上場廃止となる見込みです。

※本記事は2026年10月15日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。

出典

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