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帝国不動産、サンシティハウジングを完全子会社化 川崎1,400戸

帝国不動産、サンシティハウジングを完全子会社化 川崎1,400戸|M&A Times

帝国不動産は2026年10月1日、神奈川県川崎市多摩区の賃貸管理会社サンシティハウジングの全株式取得を同日付で完了し完全子会社化したと発表しました。帝国不動産(東京都中央区)は賃貸アパートの開発と管理を手がける会社で、2026年5月にアーキテクト・ディベロッパーから社名を変更しています。公式サイトによると2025年6月期の管理戸数は4,638棟51,140戸、売上高は640億600万円です。

発表の概要

サンシティハウジングは神奈川県川崎市多摩区の登戸・向ヶ丘遊園エリアを中心に賃貸管理・賃貸仲介・賃貸業を手掛ける不動産会社です。帝国不動産の発表によると1996年の創業以来地域に根差した事業を展開しており、約1,400戸の賃貸物件を管理しているとのことです。

案件の条件一覧を見る譲渡元(売り手)・取得対象・事業内容・スキーム ほか(7項目)
項目内容
譲渡元(売り手)公表資料に記載なし
取得対象株式会社サンシティハウジング(神奈川県川崎市多摩区登戸2075-2、代表取締役・石田浩二、設立1996年12月、資本金1,000万円)
事業内容賃貸管理業・賃貸仲介業・賃貸業
スキーム株式譲渡による完全子会社化(全株式取得)
取得価額公表資料に記載なし
契約締結日公表資料に記載なし
株式取得完了日2026年10月1日

背景

株式取得の目的について帝国不動産は、賃貸管理事業を安定的な収益基盤の一つと位置付けて首都圏を中心に管理戸数の拡大を進めていると説明しています。サンシティハウジングの管理基盤をグループに加え、首都圏における賃貸管理事業のさらなる拡大と収益基盤の強化を図るとしています。

今後はサンシティハウジングが築いてきた地域やオーナー・入居者との信頼関係を大切にしながら帝国不動産の管理ノウハウやシステムを活用し、サービス品質の向上や管理業務の効率化、修繕・リフォーム・建替えの提案機会の拡大につなげるとしています。

帝国不動産は本件の1か月前にも管理戸数を取り込んでいます。2026年9月1日付で東京都調布市のサンケンコーポレーション(賃貸管理・仲介・不動産売買を手がける会社)から賃貸管理事業(賃貸住宅など434戸と駐車場167区画、従業員2名)を吸収分割で承継しました。帝国不動産はこの承継で「首都圏西部エリアでの管理基盤をさらに強化する」と説明しており、サンシティハウジングの取得は1か月で2件目の取り込みとなります。

解説

帝国不動産の管理戸数は約51,000戸で、約1,400戸を管理するサンシティハウジングは規模だけ見れば3%に満たない相手です。それでも帝国不動産が開示で評価したのは、登戸・向ヶ丘遊園エリアに集中した管理物件と創業以来築いてきた地域のオーナー・入居者との信頼関係でした。

一般に賃貸管理は物件が近接しているほど巡回や修繕対応の効率が上がり、特定の地域で密度を持つ管理会社は首都圏全体で管理戸数を広げる大手にとって、自前で一から築くには時間のかかる地域の管理基盤を一度に取り込める存在になります。これは賃貸管理に限った話ではなく、特定の地域で顧客網や拠点の密度を持つ会社は、その地域に広げたい大手から規模の大小にかかわらず買収の対象として評価されやすいと考えられます。

9月に承継したサンケンコーポレーションの物件も調布市・世田谷区・川崎市が中心で、帝国不動産は「首都圏西部エリアでの管理基盤をさらに強化する」と説明しており、川崎市多摩区のサンシティハウジングも同じ東京西部から神奈川にかけての帯に入ります。

また帝国不動産はサンケンコーポレーションからは賃貸管理事業と従業員2名だけを吸収分割で引き継いでおり、サンケンコーポレーションは不動産売買や物件保有を中心に事業を続ける方針です。会社ごとの取得と事業単位の承継を同じ買い手が1か月のうちに使い分けており、管理物件とそれを担う従業員がそろっていれば事業単位でも引き継ぎの対象になり得ることも分かります。

規模が大手に遠く及ばないことや続けたい事業があることを理由に売却を諦める前に、地域でのつながりがどのように他社から評価されるか、一部の事業だけを切り出すケースも含めてまず専門家に相談してみるのも一手です。M&A Timesの無料相談では状況に応じて仲介会社や専門家をご紹介しています。

※本記事は2026年10月12日時点の公表資料に基づいています。最新の状況は当事会社の公表資料をご確認ください。

出典

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