ヘルスケアテック企業のGENOVA(東証プライム・9341)は2026年9月11日の取締役会で、セントラルメディエンス(東京都港区、代表取締役:中川隆太郎氏)から健康メディア「からだにいいこと」の事業を譲り受けることを決議しました。
発表の概要
セントラルメディエンスは資本金100百万円、2018年5月設立の企業です。「からだにいいこと」は美容と健康を扱う女性向けの雑誌由来メディアで、今回譲り受けるのはこれを基盤とする受託編集・タイアップ広告・PR事業です。
案件の条件一覧を見る譲渡元(売り手)・譲受側(買い手)・対象事業・対象事業の売上高(2026年4月期) ほか(8項目)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 譲渡元(売り手) | 株式会社セントラルメディエンス |
| 譲受側(買い手) | GENOVA |
| 対象事業 | 健康メディア「からだにいいこと」を基盤とする受託編集・タイアップ広告・PR事業 |
| 対象事業の売上高(2026年4月期) | 188百万円 |
| スキーム | 事業譲渡(付随する資産のみを譲受) |
| 譲受価額 | 51百万円(予定)・現金決済 |
| 契約締結日 | 2026年9月14日 |
| 事業開始日 | 2026年9月14日(予定) |
背景
GENOVAの開示によると「からだにいいこと」は長年読者から支持を得てきたメディアであり、そのノウハウとリソースの取り込みにより編集力の強化が見込めるとしています。加えて出版コードの獲得により、オンラインにとどまらずオフライン(出版物等)を含む多様な情報発信チャネルの構築も可能になるとしています。
GENOVAは決算説明資料(2027年3月期第1四半期、2026年8月10日開示)で、主力2事業のオーガニック成長に加え「新たなM&Aの機会や業務提携/アライアンスを模索」する方針を示しています。医療情報メディア「Medical DOC」(月間2,184万PV)の運営でメディア価値拡大を成長ドライバーに位置づけており、今回の譲受もこの方針に沿う動きです。
今後の予定
契約締結と事業開始はいずれも2026年9月14日を予定しています。本件は企業結合会計上の「取得」に該当する見込みで、のれん等の計上額や償却期間は精査中です。2027年3月期の業績への影響は軽微としています。
解説
本件は株式譲渡でなく事業譲渡です。セントラルメディエンスは「からだにいいこと」の受託編集・タイアップ広告・PR事業だけを切り出し、会社そのものは維持したままGENOVAに譲渡しており、事業単位の切り出しでも対価が成立し得る実例です。
しまむらがコルモピアから21店舗を譲り受けた事例(しまむら、コルモピア21店舗を事業譲受)のように業種を問わず用いられ、自社事業の方針やポートフォリオの見直しを考える上では有力な選択肢になるでしょう。株式譲渡との違いや進め方は会社売却の進め方完全ガイドで解説しています。
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※本記事は2026年9月13日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。

