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テノ.HD、少額短期保険子会社を福岡のシードへ5億円で譲渡

テノ.HD、少額短期保険子会社を福岡のシードへ5億円で譲渡

テノ.ホールディングス(福岡市の保育・介護支援グループの持株会社、証券コード7037・東証スタンダード/福証)は2026年10月5日、連結子会社セーフティージャパン・リスクマネジメントの全株式をシード・コーポレーションへ株式譲渡すると発表しました。譲渡価格は5億円で、実行日は2026年12月1日の予定です。

発表の概要

セーフティージャパン・リスクマネジメント株式会社(大阪市西区、代表取締役・竹中力)は2007年4月設立で、保険金額が少額で保険期間の短い保険を扱う少額短期保険業を営んでいます。テノ.ホールディングスが全株式を保有する完全子会社で、親会社の役員3名が取締役などを兼任しています。2026年3月期の経常収益は12億4,001万2,000円、純資産は2億2,664万2,000円でした。

項目内容
譲渡元(売り手)株式会社テノ.ホールディングス(セーフティージャパン・リスクマネジメントの発行済株式100%を保有)
取得対象セーフティージャパン・リスクマネジメント株式会社(発行済株式2,600株、議決権所有割合100%)
事業内容少額短期保険業
譲渡先株式会社シード・コーポレーション(福岡市中央区、代表取締役・鈴木順子。株主及び持株比率は機密情報に該当し当該会社より開示を受けていないため非開示)
スキーム株式譲渡
譲渡価格5億円
契約締結日2026年10月5日
株式譲渡実行日2026年12月1日(予定)

背景

譲渡の理由についてテノ.ホールディングスは中核事業へ経営資源を集中させるためと説明しています。あわせて保険事業とシナジーが創出される譲受人のもとでセーフティージャパン・リスクマネジメントが事業を展開することが同社の今後の再成長にとっても最良であると判断し、今回の子会社売却を決定したとのことです。

譲渡先のシード・コーポレーション(福岡市中央区、2007年設立)は駆付けサービスやコールセンターBPOなどを手がける企業で、販売代理店は全国の不動産関連会社約5,700社となっています。

一方で中核事業の保育では、2026年8月にピジョンの保育子会社ピジョンハーツを16億円で取得する契約を結んでいます(関連記事)。保険子会社を売却し、保育に資金を振り向ける選択と集中の動きといえます。

今後の予定

本株式譲渡は関係当局の承認を前提としており、2026年12月1日のクロージングをもってセーフティージャパン・リスクマネジメントはテノ.ホールディングスの連結から除外される予定です。

テノ.ホールディングスは2026年12月期の個別・連結の両決算で関係会社株式売却益(特別利益)を計上する見込みですが、金額と連結業績への影響は精査中としています。

解説

対象会社の2026年3月期の当期純利益は645万4,000円で、譲渡価格5億円は同期の純資産2億2,664万2,000円の約2.2倍にあたります(編集部試算)。

買い手のシード・コーポレーションは保険の同業ではなく、全国の不動産関連会社を販売代理店に持つ駆付けサービスとコールセンターBPOの会社です。本件での狙いは公表されていませんが、足元の利益が小さくても自社の顧客基盤に商品を乗せられる異業種から見れば買収の検討対象になり得ます。

足元の利益が小さいからと売却を諦める前に、まず専門家に相談してみるのも一手です。自社の顧客基盤に商品を乗せたい異業種から思いもよらぬオファーがかかることもあります。M&A Timesの無料相談では状況に応じて仲介会社や専門家をご紹介しています。

※本記事は2026年10月6日時点の開示情報に基づいています。最新の状況はテノ.ホールディングスの適時開示をご確認ください。

出典

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