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リズム、トーテックのめっき事業を譲受へ 新設分割で切り出す「リズムトーテック」の全株式を取得

リズム、トーテックのめっき事業を譲受へ 新設分割で切り出す「リズムトーテック」の全株式を取得|M&A Times

リズム株式会社(さいたま市、東証プライム7769、代表取締役社長 湯本武夫)は2026年7月24日、株式会社トーテックの事業を譲り受けることを取締役会で決議し、株式譲渡契約を締結したと発表しました。トーテックから新設分割される事業会社「リズムトーテック株式会社」の全株式を取得します。

発表の概要

取得の対象は、トーテックが営むめっき事業です。リズムは同社にめっき加工を委託しており、めっき事業はリズムの精密部品事業における端子製品の製造工程で重要な役割を担っています。トーテックは東京都目黒区下目黒に本社を置き、1968年6月20日に設立されました。資本金は4,500万円で、代表取締役は坂手保弘氏です。

項目内容
譲渡元株式会社トーテック(東京都目黒区下目黒2-13-7、めっき事業、資本金4,500万円、代表取締役 坂手保弘)
新会社(取得対象)リズムトーテック株式会社(千葉県香取郡東庄町宮野台1-50、代表取締役社長 北嶋芳一)
事業内容めっき加工製造業(錫めっき、ニッケルめっき等)
スキームトーテックの新設分割により設立される事業会社の全株式を株式譲渡により取得
新会社の資本金1,000万円
取得価額守秘義務により非開示
契約締結日2026年7月24日
株式譲渡実行日2026年9月7日(予定)

株式譲渡実行前のリズムトーテックの株主はトーテック100%を予定しています。実行後はリズムの役職員が取締役に就任する予定です。

背景

リズムは今回の取得理由について、精密部品事業におけるQCD(品質・コスト・納期)の更なる向上とサプライチェーンの強化を挙げています。めっき加工は端子製品の品質と安定供給を支える重要な工程であり、リズムはこれまでトーテックに加工を委託してきました。

リズムグループは中期経営計画2027を「事業モデル確立による新たな成長の実現」フェーズと位置づけ、グループ共通方針として「一気通貫・一貫生産のものづくり」を掲げています。グループ内にめっき加工工程を保有することで、製造体制の強化・生産効率の改善・技術力の向上を図るとしています。

今後の予定

リズムトーテック株式会社の設立日と株式譲渡の実行日は、いずれも2026年9月7日とする予定です。新設予定の会社であるため、直近事業年度の売上高・経常利益・資産・負債の実績はありません。リズムは2027年3月期の連結業績への影響について、軽微になる見込みとしています。

解説

本件の特徴の一つは、会社全体ではなく、めっき事業という特定の事業だけを新設分割で切り出し、その株式を譲渡するカーブアウト型の売却である点です。事業の一部だけを譲渡したい経営者にとって、実際に使われた具体的なスキームを示す事例といえます。

もう一つの特徴は、発注元であるリズムが委託先のめっき事業を買収し、重要工程を内製化した点です。取引先が買い手になるパターンは、サプライチェーン強化を目的としたM&Aの一つの型として参考になります。なお、トーテック側が譲渡を選んだ動機は開示資料に記載がありません。

次に読む

※本記事は2026年7月24日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。

出典