M&Aの「リアル」を伝える経済メディア

読了目安 約4分

,

SBI、ブランジスタ株を20%目途に追加取得へ 市場買付けで持分法適用会社化

SBI、ブランジスタ株を20%目途に追加取得へ 市場買付けで持分法適用会社化|M&A Times

2026年9月3日、SBIホールディングス株式会社と子会社のSBINM合同会社は、資本業務提携先である株式会社ブランジスタの株式を、議決権所有割合20%超を目途に追加取得すると発表しました。同日、ブランジスタも同内容を公表しています。

発表の概要

ブランジスタは電子雑誌「旅色」等のメディア事業やプロモーション支援事業を手がける東証スタンダード上場企業です。SBIホールディングス(東証プライム・8473)は子会社740社を擁する持株会社で、子会社SBINM合同会社が既にブランジスタ株式1,150,000株(議決権7.95%)を保有しています。両社は2025年9月10日付で資本業務提携契約を締結しており、SBINMは東証における市場買付けで追加取得します。議決権5%以上の取得となるため、公開買付け(TOB)に準ずる「買集め行為」として公表されました。

項目内容
対象銘柄株式会社ブランジスタ(証券コード:6176)
取得株式数(上限)普通株式1,745,000株
議決権総数に対する比率(最大)12.06%
株式取得期間2026年9月4日〜2027年3月31日(予定)
取得方法東京証券取引所における市場買付け
取得前の保有状況(2026年3月31日現在)1,150,000株(議決権所有割合7.95%、大株主順位第2位)
取得後の見込み(上限到達時)議決権所有割合20.02%(大株主順位第2位)、SBIHDの持分法適用関連会社化を予定

背景

資本関係の経緯を補足すると、2025年9月の提携以降、両社はサービス活用等で関係を深め、今般ソリューション活用とシナジー最大化には一層強固な連携が不可欠との認識で一致し、資本関係の強化に至りました。

協業強化策として、①「アクセルジャパン」の地域金融機関ネットワークを通じた地方企業への展開②「旅色」等とSBIグループの金融・次世代サービス基盤との連携③共同出資の検討とSBIグループ投資先への成長支援、の3点を挙げています。人的関係では、ブランジスタ取締役の近藤太香巳氏がSBIHD子会社のSBIネオメディアホールディングス代表取締役を兼任しています。

今後の予定

SBINMは2026年9月4日から2027年3月31日(予定)まで市場買付けを進めます。投資予算の範囲内で行うため取得数や到達時期は未定ですが、議決権10%以上で主要株主、20%以上でその他の関係会社に該当する見込みです。上限(1,745,000株)到達時の議決権割合は20.02%となり、SBIHDはブランジスタを持分法適用関連会社とする予定です。上限に届かない場合も、取得済み株式は継続保有する方針です。

解説

本件は、市場買付けを通じて段階的に持分を積み増す「買集め行為」による資本関係強化の事例です。取得の進捗に応じて主要株主・持分法適用会社へと開示上の位置づけが変化していく点が読み取れます。

中小企業の経営者にとっても、資本業務提携が持分法適用化へ発展し得ることは、提携を検討する段階から意識すべき事項です。将来的な株式売却や資本政策の見直しでは、買集め行為・TOBの性質と開示ルールを理解した上で専門家と進め方を整理することが重要です。詳しくは会社売却の進め方完全ガイドをご覧ください。

次に読む

※本記事は2026年9月3日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。

出典