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オールアバウト、みらいバンクをMILIZEへ譲渡 元親会社が買い戻し

オールアバウト、みらいバンクをMILIZEへ譲渡 元親会社が買い戻し|M&A Times

東証スタンダード上場のオールアバウトは2026年9月2日、連結子会社である株式会社みらいバンクの全株式をMILIZEへ譲渡したと発表しました。オールアバウトは2025年5月にMILIZEからみらいバンクの全株式を取得しており、今回は約1年4カ月での元親会社への譲渡となります。

発表の概要

みらいバンクは、銀行代理業および金融商品仲介業を営み、住宅ローンの紹介を主力とする金融サービス会社です。株式会社ドコモSMTBネット銀行(旧:住信SBIネット銀行株式会社)が提供する「NEOBANK®」を活用したサービスを展開しており、オールアバウトは2025年5月にMILIZEから同社の全株式を株式譲渡により取得しグループ入りさせていました。今回の発表は、この全株式を再びMILIZEへ譲渡したというものです。

項目内容
譲渡元(売り手)株式会社オールアバウト(東証スタンダード上場)
取得側(買い手)株式会社MILIZE
取得対象株式会社みらいバンク(発行済株式3,000株・議決権所有割合100%)
事業内容銀行代理業・金融商品仲介業を営み、住宅ローンの紹介を主力とする金融サービス(株式会社ドコモSMTBネット銀行の「NEOBANK®」を活用)
スキーム株式譲渡(全株式取得・完全子会社化)
譲渡価額守秘義務契約により非開示
譲渡実行日2026年9月2日

背景

譲渡を決めた理由についてオールアバウトは、みらいバンクのサービスと自社グループ各サービスとの「早期のシナジー創出は容易ではない」と判断したと説明しています。あわせて今後の成長投資に必要な資金の確保や経営資源の再配分の観点から総合的に売却検討を進め、MILIZEからの買い戻し提案に応じて全株式を譲渡しました。譲渡価額は守秘義務契約により非開示ですが、MILIZE側は外部専門家によるデューデリジェンスの結果や資産状況等を踏まえて価額を決定したとしています。

買い戻す側のMILIZEの狙いは、2026年6月に完全子会社化したオンライン保険代理店MILIZE AI LIFE(旧・ライフネットみらい)と、みらいバンクが担う銀行代理・住宅ローン領域、自社が強みとするAIによるライフプラン・資産形成シミュレーション領域を組み合わせることにあります。MILIZEはこれらを有機的に統合し、人生の各ステージにおけるお金の意思決定をワンストップで支援する体制の構築を目指すとのことです。

今後の予定

オールアバウトは2027年3月期第2四半期の連結決算で関係会社株式売却益33,740千円、個別決算で関係会社株式売却損33,200千円を計上する予定で、2027年3月期の業績に与える影響は軽微とのことです。資本関係の解消後も、オールアバウトはMILIZEの事業拡大に向けた自社サービス提供に関する契約を既に締結しており、三者は持続的な成長に向けた連携を進める方針です。

解説

本件は、取得から譲渡実行まで約1年4カ月という短期間で資本関係が解消された事例です。オールアバウトはみらいバンクのサービスと自社グループとの早期のシナジー創出は容易ではないと判断し、元親会社であるMILIZEへの買い戻し譲渡という形で手仕舞いすることを選びました。一方で資本関係の解消後もサービス提供契約を通じた業務連携は継続しており、資本関係の解消が必ずしも関係の終了を意味しない点がうかがえます。

M&A後に想定通りの成果が出ない場合の出口の一つとして、本件のような元株主への再譲渡があることはPMIや売却後の関係設計を考えるうえで参考になります。譲渡の進め方は会社売却の進め方完全ガイドをご覧ください。

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※本記事は2026年9月3日時点の公表情報に基づいています。

出典