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ジェイ・エス・ビー、TOB成立で上場廃止へ 1株9,000円・米ウォーバーグ系

ジェイ・エス・ビー、米ウォーバーグ系TOB成立 1株9,000円で非公開化へ|M&A Times

学生向けマンション「UniLife」を展開する株式会社ジェイ・エス・ビー(東証プライム・3480、以下JSB)は2026年7月28日、米ウォーバーグ・ピンカス系ファンド傘下のUrsa 4株式会社によるTOB(株式公開買付け)が成立したと発表しました。

発表の概要

Ursa 4は2026年6月15日から7月27日(30営業日)TOBを実施し、応募された株券等は、新株予約権を株式数に換算して合計19,737,531株となりました。買付予定数の下限(14,109,500株)を上回り、議決権所有割合92.91%で成立しています。筆頭株主だった岡靖子氏は議決権39.20%を全てTOBに応募しており、決済開始日をもって筆頭株主でなくなります。

買付価格は普通株式1株9,000円(新株予約権1個173万5,000円)で、決済開始日は2026年8月3日です。9,000円は、本件に関する憶測報道前の取引である2026年3月23日の終値3,305円に対し172.31%、公表前日の6月11日終値7,000円に対し28.57%のプレミアムに当たります。

ジェイ・エス・ビーはどんな会社か

JSBは1976年創業で、社名は「Japan Students Bureau」に由来します。学生向けマンションブランド「UniLife」を全国で展開し、物件の企画開発から借り上げ・管理運営までを一貫して手がけるほか、食事付き物件や高齢者住宅、土地・建物活用の事業も展開しています。

2025年10月期の売上高は760億4,500万円(前期比9.4%増)、営業利益は76億5,800万円でした。物件の管理戸数は99,300戸(2025年4月末時点、前期比4,322戸増)に達し、入居率は99.9%(借上・自社所有物件ベース)と高い水準を維持しています。

買い手のUrsa 4とウォーバーグ・ピンカスの関係

公開買付者のUrsa 4は、本件買収の受け皿として2026年5月25日に設立された特別目的会社(SPC)で、事業内容は有価証券の取得・保有などに限られます。その持分はUrsa 3、Ursa 2、Ursa 1、Uvite Investments L.P.という多層の持株構造を通じて、最終的に米Warburg Pincus LLC(ウォーバーグ・ピンカス)またはその関係者が間接的に所有しています。ファンドによる買収では、このように投資先ごとにSPCを設けて買付主体とするのが一般的です。

買い手のWarburg Pincusは1966年設立のPEファンドで、運用資産は2026年3月末時点で1,000億米ドル超としています。6月12日開示の意見表明では、JSBの学生マンション事業での業界内の地位やブランド力を評価し、非公開化によって機動的な意思決定や中長期視点の経営資源の投入、DX推進やグローバル事業の強化を進めやすくする狙いが示されています。

今後の予定

決済開始日の2026年8月3日以降、Ursa 4はJSBの株主を自社のみとするスクイーズアウト(株式等売渡請求または株式併合)による完全子会社化を予定しています。手続き実施後、JSB株式は東証プライム市場の上場廃止基準に従い、上場廃止となる見込みです。

解説

本件は、元代表取締役会長である筆頭株主が保有株式の全てをTOBに応募し、海外PEファンドが議決権92.91%を握って非公開化に進む事例です。上場企業であっても、大株主の意向と買い手の方針次第で非公開化・スクイーズアウトが現実的な選択肢になり得ることがうかがえます。会社の将来像を検討する際は、上場・非上場を問わず幅広い買い手候補を視野に入れる余地があり、進め方は会社売却の進め方完全ガイドで解説しています。

※本記事は2026年7月28日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。

出典

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