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ナイス、山大へのTOB成立 議決権63.36%で連結子会社化へ

ナイス、山大へのTOBが成立 創業家からの並行取得と合わせ議決権63.36%・8月10日に連結子会社化|M&A Times

木材・建築資材・住宅事業を手がけるナイス株式会社(8089・横浜市)は2026年8月4日、8月3日に買付期間が終了した株式会社山大(7426)への公開買付け(TOB)が成立したと発表しました。創業家保有株の並行取得と合わせ、議決権所有割合は63.36%となり、8月10日付で山大を連結子会社化します。

発表の概要

山大は宮城県石巻市に本社を置く木材・建築資材会社です。プレカット加工や住宅資材販売、住宅建築を手がけ、東証スタンダードに上場しています。2026年3月期の連結営業損益は2.87億円の赤字で、2025年3月期に続き2期連続の赤字となりました。

項目内容
対象会社株式会社山大(証券コード7426、宮城県石巻市)
公開買付者ナイス株式会社(証券コード8089、横浜市鶴見区)
スキーム公開買付け(TOB)+創業家株主からの並行取得
買付価格普通株式1株につき601円
応募状況・成立応募365,834株(下限261,700株)で成立
並行買付け創業家2社(有限会社エステートヤマダイン・株式会社山友殖林)から計338,000株を取得
取得価額合計3.21億円(TOB分2.19億円+並行買付け分1.01億円)
決済開始日2026年8月10日

背景

ナイスと山大は2026年1月9日、プレカット加工の委託や国産材供給の強化を柱とする業務提携契約を締結しています。山大従業員はナイスの完全子会社ナイスプレカット株式会社へ出向するなど、連携は本公開買付け以前から進んでいました。ナイスは2025年5月公表の中期経営計画「Road to 2030」で国産木材の供給を成長ドライバーの筆頭に掲げており、本件はこうした方針の一環だと考えられます。

今後の予定

決済は2026年8月10日に開始され、同日付で山大はナイスの連結子会社となる予定です。ナイスは山大株式の全て(自己株式を除く)取得を目的とした手続を実施する方針で、スクイーズアウトにより完全子会社化を進める見通しです。山大株式は2026年4月22日、東京証券取引所により2026年10月1日付の上場廃止が決定されています。

解説

業績不振下でも大手との提携を経て傘下入りする本件は、事業承継や再建を検討する中小企業にとって大いに参考になる事例と言えそうです。一般に、事業シナジーのある大手企業との連携は、単独での再建が難しい局面で経営の受け皿となり得ると考えられます。本件では創業家保有株を公開買付けとは別枠で取得する並行買付けのスキームも用いられており、承継事例として参考になります。会社売却を検討する経営者は、会社売却の進め方完全ガイドもご確認ください。

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※本記事は2026年8月4日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。

出典