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WDI、添好運の国内合弁を完全子会社化へ 北米は持分・展開権を譲渡

WDI、添好運の国内合弁を完全子会社化へ 北米は持分・展開権を譲渡|M&A Times

レストラン運営のWDI(東証スタンダード3068、「カプリチョーザ」「ハードロックカフェ」等を展開)は2026年8月18日、点心専門店「添好運」に関連する3件を取締役会で決議しました。国内では合弁会社の残り持分を取得し完全子会社化する一方、北米では持分と展開権を譲渡します。実行予定日は10月1日です。

発表の概要

添好運は点心専門店のブランドです。国内ではWDI JAPANとブランドオーナー側のDim Sum Pte. Ltd.が出資する合弁会社「株式会社WDI Dim Sum Japan」が運営を担ってきました。今回の完全子会社化は、意思決定の迅速化と経営効率の向上が目的です。

米国では連結子会社WDI International, Inc.が持分法適用関連会社Tim Ho Wan, Inc.(米カリフォルニア州)に30%出資し、残り70%をTim Ho Wan Ventures Pte. Ltd.(シンガポール)が保有してきました。

項目内容
契約締結日(3件共通)2026年8月18日
実行予定日(3件共通)2026年10月1日
国内:完全子会社化の対象株式会社WDI Dim Sum Japan(東京都港区、資本金100百万円)
国内:取得株式割合30%取得(異動前70%→異動後100%)
北米:持分譲渡の対象・譲渡先Tim Ho Wan, Inc.の全持分30%をTim Ho Wan Ventures Pte. Ltd.(シンガポール)へ
北米:持分譲渡価額150万米ドル
北米:展開権譲渡の対象・譲渡先北米におけるTim Ho Wan事業の展開権をTim Ho Wan, Inc.へ
北米:展開権譲渡価額155万米ドル

背景

WDIは2026年5月19日の決算説明会資料で2025年度の所在地別セグメントについて日本を「好調」、米国を「戦略的縮小」と位置づけています。北米(米国/ハワイ)の営業損失は287百万円で、前年度542百万円の損失から縮小したものの赤字が続いています。

北米の事業展開権の譲渡について開示は「海外事業の再建に向けた選択と集中を進めるなかで」決定したと説明しており、この縮小方針に沿う動きです。日本のTim Ho Wan事業は当社グループが運営を継続します。

今後の予定

3件とも契約締結日は8月18日、実行予定日は10月1日です。国内の完全子会社化は2027年3月期業績への影響を軽微としています。北米2件は譲渡益を精査中、展開権の帳簿価額は譲渡先の意向により非開示です。

解説

本件は添好運という一つのブランドを巡り、国内は残り持分の買い取りで完全子会社化、北米は持分と展開権の売却で解消するという対照的な出口を選んだ点が特徴です。合弁会社(JV)を組む際は、事業が軌道に乗った後にパートナーとの関係をどう清算するかまで契約段階で取り決めておくことが重要です。持分の買い取り・売却条項をあらかじめ盛り込んでおけば、環境変化に応じた交渉を進めやすくなります。将来の株式譲渡を見据える経営者は、会社売却の準備を早めに進めておくと選択肢が広がります。

次に読む

  • 合弁会社(JV)とは – 出資比率や運営の仕組み、M&Aとの違いを解説しています。
  • 事業譲渡とは – 事業や権利を切り出して譲渡する手法の仕組みとメリット・デメリットを解説しています。
  • 子会社とは – 完全子会社・連結子会社・持分法適用関連会社の違いを解説しています。

※本記事は2026年8月18日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。

出典