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マルマエ、アルバックテクノの出水工場アルマイト事業を譲受

マルマエ、アルバックテクノの出水工場アルマイト事業を譲受|M&A Times

マルマエ(6264・東証プライム、半導体・FPD製造装置向け真空パーツメーカー)は2026年8月28日、アルバックテクノ株式会社が保有する出水工場のアルミ表面処理(アルマイト処理)事業を譲受することで合意したと発表しました。事業譲受期日は2026年9月1日を予定しています。

発表の概要

アルバックテクノ株式会社(神奈川県茅ヶ崎市、資本金125百万円、アルバック株式会社の100%子会社)は真空機器のメンテナンスサービスや金属表面処理などを手がけています。同社が出水工場(マルマエの出水事業所内)で行うアルマイト処理はほぼマルマエ製品専業で、今回はこの工場の表面処理事業のみを事業譲渡の形で譲受します。承継資産は表面処理設備や機械装置など一式で負債の承継はありません。

項目内容
譲渡元アルバックテクノ株式会社(神奈川県茅ヶ崎市、アルバック株式会社100%子会社)
譲受側株式会社マルマエ(6264、東証プライム)
対象事業出水工場のアルミ表面処理(アルマイト処理)事業
直近売上高264百万円(2026年6月期、一部の事業譲受のため売上高のみ開示)
スキーム事業譲渡(表面処理設備等資産一式を承継、負債の承継なし)
譲受価額守秘義務に基づき非公開(外部機関の評価を経て決定、マルマエ純資産の15%未満で開示基準非該当)
マルマエ取締役会決議日2026年8月22日
契約締結日2026年8月28日
事業譲受期日2026年9月1日(予定)

背景

事業譲受の理由についてマルマエは、アルバックテクノ側から出水工場の事業売却の打診があり検討を続けてきたと説明しています。同工場がほぼ自社製品専業で表面処理を担ってきた経緯を踏まえ、譲受により一貫生産能力の強化と半導体製造装置向け表面処理技術の開発につなげる狙いです。

買い手の経営戦略を補足すると、マルマエは2026年8月21日開示の中期事業計画「Fusion2028」改定資料で数値計画を見直し、その要因の一つに内製率向上による利益率改善を挙げています。今回の出水工場譲受は外注していた表面処理を自社に取り込むことを目的としているため、この内製化による収益性改善の方針に沿うものと言えるでしょう。

今後の予定

事業譲受期日は2026年9月1日を予定しています。マルマエは本件による2026年8月期業績への影響はなく連結業績への影響も軽微としており、売上高への影響はなく売上原価内で外注加工費の減少と固定費の増加が見込まれるとしています。本事業譲受は企業結合会計基準上の「取得」に該当する見込みで、発生するのれん等の金額は精査中です。

解説

本件はアルバックテクノの出水工場がほぼマルマエ向けの表面処理に特化していたことから、譲渡先がその取引先であるマルマエ自身になった点が特徴です。特定の取引先向けが大半を占める工場や事業ラインを持つ会社にとって、譲渡先の有力候補はその取引先自身になり得ることを示す実例といえます。

カーブアウトのように事業単位を切り出す手法は、売り手の事業ポートフォリオの見直しと買い手の内製化強化の双方で使われることが多いです。自社の事業や工場の主要顧客が誰かを整理しておくことで、将来の譲渡先候補を考える出発点になります。会社や事業の売却を検討する場合は会社売却の進め方も参考にしてください。

※本記事は2026年8月28日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。

次に読む

出典

事業譲受に関するお知らせ(株式会社マルマエ、日経電子版 適時開示)
中期事業計画「Fusion2028」改定資料(株式会社マルマエ、日経電子版 適時開示、2026年8月21日)