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ハイブリッドテク、営業支援のクラウドプロを3.5億円で子会社化

ハイブリッドテク、営業支援のクラウドプロを3.5億円で子会社化|M&A Times

ハイブリッドテクノロジーズ(証券コード4260・東証グロース。日本とベトナムでソフトウェア開発・DX支援を手がける企業)は2026年9月15日、SaaS事業者向けにインサイドセールス代行を展開するクラウドプロ株式会社の全株式を取得し子会社化すると発表しました。取締役会の決議に基づき株式譲渡契約を同日締結し、10月1日に譲渡を実行します。

発表の概要

クラウドプロは2023年12月設立、東京都千代田区の企業で、代表取締役は木村悠貴氏です。SaaS事業者に特化したインサイドセールス代行を手がけており、見込み客の閲覧・購買データをスコア化して優先度の高い相手への提案につなげ、電話やメールを中心とした営業活動を成功報酬型で提供しています。2026年3月期の売上高は119百万円、純資産は41百万円です。

大株主の根岸賢伍氏(議決権所有割合100%)が保有する全株式300株をハイブリッドテクノロジーズが取得し、クラウドプロを子会社化します。取得後の議決権所有割合も100%です。取得価額を含む主な条件は次の通りです。

項目内容
譲渡元(売り手)根岸賢伍氏(住所は相手先の希望により非開示)
取得対象クラウドプロ株式会社(東京都千代田区)
事業内容SaaS事業者向けインサイドセールス代行(営業支援事業)
スキーム株式取得(子会社化)
取得価額対象会社の普通株式350百万円+アドバイザリー費用等約21百万円=合計(概算額)約371百万円
契約締結日2026年9月15日
株式譲渡実行日2026年10月1日

背景

本株式取得の背景についてハイブリッドテクノロジーズは、デジタル広告の競争激化による獲得単価の高騰やWebマーケティング手法の飽和を背景に、BtoB市場におけるリード創出やアポイント獲得等のインサイドセールスへの投下予算が増加傾向にあると説明しています。同日開示の補足資料では、2026年のBtoB SaaS向けGoogle広告のクリック単価は平均5.34ドルで前年同期比29%上昇したとするデータも示しています。

対象会社の売上高は2026年3月期に119百万円で、前期の150百万円から減少しました。一方で補足資料によると、稼働人員一人当たりの収益性向上や地代家賃等の固定費の最適化が進み、調整後営業利益率は34.3%から53.5%に改善しています。販管費の一部は連結開始後に早期の削減が可能と見込まれるとの見方も補足資料で示されました。

ハイブリッドテクノロジーズは、開発領域・日本事業、開発領域・海外事業、人材領域の3領域に次ぐ「AI BPO領域」を、クラウドプロの子会社化を基点に新たに定義するとしています。同社はクラウドプロが持つ営業支援のノウハウと、既存グループが持つAI活用・導入支援の実績を掛け合わせ、クラウドプロの事業をAI BPO領域における最初の事業に位置づける方針です。

ハイブリッドテクノロジーズは自社の2026年9月期第2四半期決算でも、新規連結したハイブリッドビジネスコンサルティング(HBC社)・NGS Consulting Joint Stock Company(NGSC社)・株式会社グルーヴ・システムの3社の取り込みを主因に、売上収益が3,200百万円と前年同期比205%になったと公表しています。M&Aによるグループ会社の取り込みを自社の成長要因としてきたこれまでの流れに、本件のクラウドプロ子会社化も加わる形となります。

今後の予定

株式譲渡契約の締結日は2026年9月15日、株式譲渡の実行日は2026年10月1日を予定しています。ハイブリッドテクノロジーズはこの実行に伴い、クラウドプロを2026年10月1日付で連結子会社にする計画です。当期については取得関連費用のみを計上するため、今期業績への影響は軽微と見込んでいます。

解説

クラウドプロは2023年12月の設立から3期目、2026年3月期の売上高は119百万円という規模の会社です。それでも買い手が新たに定義する「AI BPO領域」の起点となる事業として位置づけられ、株式350百万円とアドバイザリー費用等を合わせた合計約371百万円での株式譲渡が実現しました。設立年数や売上高の規模だけでなく、買い手が描く事業戦略に自社の強みがどう重なるかが評価の出発点になることを示す事例といえます。

会社の売却を検討する経営者にとっては、自社の強みが買い手候補のどの戦略を補えるかを整理しておくことが交渉材料の一つになります。売却までの具体的な段取りは会社売却の進め方完全ガイドをご覧ください。

※本記事は2026年9月15日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。

出典

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