タカラスタンダード(東証プライム7981、キッチンや浴室などの住宅設備機器を手がける総合メーカー)は2026年10月9日、シグマコンサルティング株式会社の全株式を株式譲渡により段階的に取得し子会社化すると発表しました。
発表の概要
シグマコンサルティングは東京都中央区の企業で、Microsoft Azureを活用したシステム開発やECサービス・ECバックエンド業務の開発、新規事業支援、CMS開発などを手がけています。2026年2月期の売上高は4億1,700万円、純資産4億9,000万円でした。
開示はシグマコンサルティングの子会社である株式会社Commerble(決算期は5月)との単純合算の業績も示しており、直近期の合算売上高は5億5,200万円です。
案件の条件一覧を見る譲渡元(売り手)・取得対象・事業内容・スキーム ほか(7項目)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 譲渡元(売り手) | 橋本圭一氏(シグマコンサルティング代表取締役社長・65.18%保有)・向井宏佳氏(34.82%保有)の個人2名 |
| 取得対象 | シグマコンサルティング株式会社(東京都中央区日本橋蛎殻町、設立2006年3月1日、資本金500万円) |
| 事業内容 | Microsoft Azureを活用したシステム開発、ECサービス・ECバックエンド業務の開発、CMS開発等 |
| スキーム | 株式譲渡(段階取得)。一段階目393株(70.18%)・二段階目167株(29.82%)、2名それぞれの譲渡株数は非開示 |
| 取得価額 | 当事者間の合意により非開示 |
| 契約締結日 | 2026年10月9日 |
| 株式譲渡実行日 | 一段階目:2026年10月30日(予定)/二段階目:2031年7月(予定) |
背景
タカラスタンダードは、国内リフォーム事業の拡大に向けて顧客接点のデジタル化を通じた顧客基盤の強化を重要な経営課題としており、その上でシグマコンサルティングを、顧客データを活用したCRM設計・運用やUI/UX設計、デジタルマーケティング基盤の構築・運用に強みを持つ企業と評価しています。
タカラスタンダードは今回の株式取得により、顧客接点のデジタル化の加速と顧客データの活用高度化によるマーケティング施策の強化や顧客体験価値の向上、新たなサービス創出の実現を図るとのことです。
今後の予定
一段階目の実行後にタカラスタンダードの議決権所有割合は70.18%となり、二段階目の実行後に100%となる予定です。タカラスタンダードは本株式取得による2027年3月期の通期連結業績への影響を軽微と見込んでいます。
解説
一段階目で個人株主2名から取得するのは発行済株式560株のうち393株(70.18%)で、残る167株は2031年7月の二段階目まで約4年9か月にわたり個人株主の手元に残る予定です。
株式の段階取得とした理由は開示されていませんが、一般に売り手が全株を一度に手放すことをためらう場合のほか、買い手が創業者に一定期間の経営関与を求めるロックアップの一環として残株を持たせる場合もあります。後者では二段階目の価格をその間の業績に連動させるアーンアウトと組み合わせることもあります。
※本記事は2026年10月9日時点の公表資料に基づいています。最新の状況は当事会社の公表資料をご確認ください。
出典
- タカラスタンダード株式会社(証券コード7981)「シグマコンサルティング株式会社の株式取得(段階取得による子会社化)に関するお知らせ」(2026年10月9日)
- タカラスタンダード株式会社(証券コード7981)「中期経営計画2026(2025年3月期~2027年3月期)」(2024年5月9日)
- タカラスタンダード株式会社(証券コード7981)「2027年3月期 第1四半期 決算説明資料」(2026年7月30日)

