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三井松島HD、綿棒メーカー山洋を完全子会社化 8月に全株式取得

三井松島HD、綿棒メーカー山洋を完全子会社化 8月に全株式取得|M&A Times

三井松島ホールディングス(1518・東証プライム/福証)は2026年7月22日、綿棒・綿球の製造販売を手がける株式会社山洋(大阪府富田林市)の発行済株式全て149,516株を取得し、完全子会社化することを取締役会で決議しました。

発表の概要

三井松島ホールディングスは、M&Aを通じた事業投資を軸とする東証プライム上場の持株会社です。山洋は1980年5月27日設立、資本金60百万円の綿棒・綿球製造販売会社で、一般用綿棒では国内トップクラスのシェアを持ちます。

取得株式数は149,516株で、取得後の議決権所有割合は100%となります。取得価額は当事者間の守秘義務により非開示で、相手先は個人(氏名・住所は非公表)です。買収資金は手元現預金及び銀行借入で充当する予定です。

項目内容
対象会社株式会社山洋(大阪府富田林市)
事業内容綿棒・綿球の製造、販売
設立1980年5月27日/資本金60百万円
スキーム株式譲渡による完全子会社化
取得株式数149,516株(議決権所有割合100%)
取得価額非開示(守秘義務による)
契約締結日2026年7月22日
株式譲渡予定日2026年8月21日
買収資金手元現預金及び銀行借入

背景

三井松島グループは2026年5月公表の「中期経営計画2030」で、製造業を中心とするニッチトップ企業への投資による持続的成長を基本戦略に掲げています。10年以上にわたりM&Aを通じた新規事業の買収を重ねており、製造業のM&Aによる技術力・ブランド力の獲得を成長ドライバーの一つとしています。

山洋は工業用綿棒「HUBY」ブランドを世界各国で展開し、半導体・電子機器・光学分野の製造工程クリーニング用途で使用されています。米国最大手の綿棒販売会社への供給も開始し、データセンター投資や半導体需要拡大を背景に中長期的な成長が期待されています。三井松島グループはM&Aで培った製造業のコスト管理・生産性改善ノウハウを山洋に展開し、設備投資の拡充や供給体制の整備、海外展開を支援することで、高付加価値分野の成長加速と収益力向上を図る狙いです。

同日、三井松島ホールディングスは連結子会社MM Investmentsの株式譲渡益計上と本件子会社化による収益基盤拡大を理由に、2027年3月期の連結業績予想を上方修正しました。売上高は68,000百万円から71,000百万円へ、親会社株主に帰属する当期純利益は7,100百万円から8,600百万円へ見直され、年間配当予想も74円から130円(56円増・76%増額)に引き上げています。中期経営計画2030に基づく累進配当方針の一環と説明しています。

今後の予定

契約締結は取締役会決議と同日の2026年7月22日に完了しており、株式譲渡は2026年8月21日を予定しています。譲渡完了後、山洋および傘下のグループ会社は三井松島グループの一員となります。

解説

本件は、個人株主が非上場企業の発行済株式すべてを譲渡して完全子会社化する、中小企業M&Aで広く使われる株式譲渡スキームです。取得価額の非開示も実務では珍しくありません。買い手が投資方針を明確に示していれば、経営者は自社との相性を確認しやすくなります。売却や事業承継を検討する経営者は、複数期分の財務情報を整理しておくことが交渉の土台になります。準備の進め方は会社売却の準備で解説しています。

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※本記事は2026年7月22日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。