エリアリンク株式会社(東証スタンダード、1995年設立、「ハローストレージ」ブランドでトランクルーム事業等を展開)は、2026年7月8日開催の取締役会において、株式会社ストレージ王(東証グロース、トランクルーム事業)の株式等に対する公開買付け(TOB)の開始を決議しました。
発表の概要
買付価格は普通株式1株につき1,340円で、発表前営業日の終値942円に対し約42%のプレミアムが付されています。買付期間は2026年7月9日から8月21日までの30営業日で、決済の開始日は8月28日です。買付予定数の下限は1,291,700株(所有割合66.67%)で、上限は設定していません。
対象者の筆頭株主であるケイ・エル・アイ(22.96%)や、元親会社のデベロップ(9.43%)を含む合意株主が保有する計38.22%分については、応募契約を締結済みです。ストレージ王は同日、本TOBへの賛同の意見表明と株主への応募推奨を決議しています。
背景
今回のTOBの目的は、ストレージ王の完全子会社化です。エリアリンクは、2029年までにストレージ事業の運営管理室数を20万室(パートナー制度による受託分を含む)へ拡大する中長期目標を掲げ、開示ではその達成に向けて新規出店の加速、パートナー制度の拡充と並び「M&Aの活用」に注力すると明記しています。中期経営計画(2025〜2027年)でも、3年間累計54,000室の新規出店とストレージ事業の営業利益ベースで年平均10%以上の成長を掲げており、今回の子会社化はこの拡大戦略の一環と位置づけられます。
開示によれば、エリアリンクは2024年4月のパートナー制度の本格推進以降、運営管理室数を拡大する施策の一つとしてM&Aを積極的に検討しており、需要の高い1都3県を中心に約13,000室を運営管理するストレージ王に着目しました。エリアリンクグループは2026年3月末時点で全国2,966拠点・129,143室を展開しています。
本取引のシナジーとしては、①エリアリンク独自の教育メソッドを活用した人材育成の強化と効率経営、②両社で重複するストレージ関連部門・管理部門の効率化や、データ・集客ノウハウの共有による稼働率向上、③非公開化に伴う上場維持コストの削減——の3点が挙げられています。また、ストレージ王側では東証グロース市場の上場維持基準の見直し(2030年3月から時価総額100億円)への対応が課題となっていたことも、本取引に至った背景として説明されています。
今後の予定
買付期間は8月21日まで、決済開始日は8月28日を予定しています。買付資金は自己資金でまかなわれます。新株予約権(第1回55万円/個、第2回35万円/個)も買付対象です。TOBで全株式を取得できなかった場合はスクイーズアウト手続きを実施予定で、ストレージ王株式は所定の手続きを経て上場廃止となる見込みです。
次に読む
※本記事は2026年7月8日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。
出典
- エリアリンク「株式会社ストレージ王株券等に対する公開買付けの開始に関するお知らせ」
- ストレージ王「賛同の意見表明及び応募推奨のお知らせ」
- エリアリンク「統合レポート2025(中期経営計画・20万室構想)」

