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セントラルフォレストG、給食向け食品卸のイト商を全株取得

セントラルフォレストG、給食向け食品卸のイト商を全株取得|M&A Times

食品卸持株会社のセントラルフォレストグループ株式会社(名証メイン、証券コード7675)は2026年8月17日、株式会社イト商(愛知県清須市)の株式取得を発表しました。取得を実行したのは中核子会社の株式会社トーカン(名古屋市の食品卸、2025年12月期売上高1,742億円)で、イト商の全株式900,000株を取得し100%子会社としました。

発表の概要

イト商は1950年10月設立の給食向け業務用食品卸で、愛知県清須市に本社を置き主に県内の学校給食・産業給食向けに商品を供給しています。2025年7月期の売上高は21億4,500万円、資本金は45百万円で、非公開会社のため詳細な財務情報は開示されていません。

項目内容
取得対象株式会社イト商(愛知県清須市)
事業内容給食向け業務用食品卸売業
スキーム株式譲渡による全株式取得・100%子会社化
取得株式数900,000株(議決権所有割合100.0%)
取得価額相手方の意向により非公開
取締役会決議日2026年8月7日
株式譲渡契約締結日2026年8月17日
株式取得日2026年8月17日

株式取得に伴いイト商の役員体制も変わります。代表取締役社長だった伊藤博治氏は代表取締役を退任し取締役社長に就任、トーカン上席執行役員卸営業部部門長の林信二郎氏が新たに代表取締役会長に就任します。

背景

セントラルフォレストグループは今回の株式取得の目的について「当社グループは当期を初年度とする長期戦略2030『卸を変える。』において、高齢者施設を含む給食市場を重要な戦略領域として捉え活動を進めております」と開示の中で説明しています。給食市場向けに強みを持つイト商をグループに加え、給食市場の取組みを強化することで企業価値向上につなげる狙いです。

今後の予定

イト商は非連結子会社となる予定です。セントラルフォレストグループは株式取得による当期の連結業績への影響を軽微とし、開示すべき事項が生じた場合は速やかに公表するとしています。

解説

本件は伊藤博治氏が代表取締役を退任しつつ取締役社長として経営に残る一方、買い手のトーカンから林信二郎氏が代表取締役会長として送り込まれる体制です。売り手経営者が代表権を譲りながら社長職で経営に残る承継の形です。M&Aの実務では買い手が旧経営者に一定期間の継続関与を求めるロックアップ(キーマン条項)という仕組みもあります(本件で契約上の取り決めがあるかは非公表です)。会社を譲渡した後の経営者の関わり方は設計次第で幅があり、譲渡条件や退任後の役割を納得できる形にするには会社売却の進め方を早い段階で把握しておくことが備えになります。

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