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フューチャー、MBOで上場廃止へ なぜ非公開化?背景と1株2,451円のTOB条件

フューチャー、MBOで非公開化へ 1株2,451円でTOB|M&A Times

東証プライム上場のITコンサルティング大手、フューチャー株式会社(証券コード4722、1989年に鹿児島市で設立)は2026年7月29日、創業者で代表取締役会長の金丸恭文氏が実質的に支配する合同会社キーウェスト・ネットワークが実施するMBOの一環としての公開買付け(TOB)に賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨することを取締役会で決議したと発表しました。

発表の概要

買付者のキーウェスト・ネットワークは、金丸氏の資産管理会社DANA POINT Corporation PTE. LTDが全額出資し金丸氏が実質支配する会社で、既にフューチャー株式30,187,000株(所有割合34.02%)を保有する筆頭株主です。

項目内容
対象会社フューチャー株式会社(東証プライム・証券コード4722、ITコンサルティング)
公開買付者合同会社キーウェスト・ネットワーク(金丸恭文氏の資産管理会社が全額出資)
スキームMBOの一環としての公開買付け(TOB)
買付価格普通株式1株につき2,451円
買付期間2026年7月30日〜9月10日(30営業日)
買付予定数の下限23,376,700株(所有割合26.34%)・上限なし
対象会社の意見賛同を表明し、株主に応募を推奨

背景

金丸氏個人は11,117,400株(所有割合12.53%)を保有しており、このうち5,558,700株(6.26%)を本公開買付けに応募し、残り5,558,700株(6.26%)は応募せず買付者へ信託譲渡する合意となっています。取引が成立すれば、その後スクイーズアウト手続(株式併合)を経て同社株式を非公開化し、東証プライム市場は上場廃止となる予定です。金丸氏は本取引後も現在と同じ代表取締役会長として、引き続き同社の経営にあたることを予定しているとしています。

公開買付者側の説明によれば、AI技術の急速な進展でITコンサルティングやシステム構築の在り方が根本から再定義されつつあり、対応の遅れが将来の競争力の毀損につながりかねない転換点にあるとの認識が本取引の背景にあります。非公開化後は、短期的な業績や株式市場の評価に左右されず、AIを含む先端技術への研究開発投資、AI人財などへの人的資本投資、戦略的M&A・アライアンス投資を大胆かつ継続的に行う方針が示されており、本取引に要する資金は三井住友銀行からの借入れで充当する予定としています。

今後の予定

  • 公開買付期間:2026年7月30日〜2026年9月10日(30営業日)
  • 成立後:スクイーズアウト手続(株式併合)を経て非公開化
  • 東証プライム市場の上場廃止(所定の手続を経て実施)

解説

本件は、創業者自身が資産管理会社を通じて自社株を取得し非公開化するMBOの事例です。一般に、MBOは株式市場からの短期的な評価に縛られず中長期の経営判断をしやすくする狙いで用いられ、本件でも金丸氏が中長期的なグループの企業価値向上を図る考えが開示で示されています。オーナー企業の経営者にとっては、非公開化や事業承継の手段を検討する際に、株主構成の整理や資金調達スキームを早い段階から準備しておくことが判断の助けになります。会社の売却・非公開化の進め方は会社売却の進め方完全ガイドもあわせてご参照ください。

次に読む

※本記事は2026年7月31日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。

出典:フューチャー株式会社「MBOの実施及び応募の推奨に関するお知らせ」 https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20260729502314/