ジェイック(7073・東証グロース/名証メイン)は2026年10月13日、システム受託開発の株式会社アクシア(東京都千代田区)の全株式を取得し完全子会社化すると発表しました。同日の取締役会で決議し株式譲渡契約も締結しています。
発表の概要
アクシアは代表取締役の米村歩氏が2006年に創業した会社で、中小企業を中心とした顧客のシステム受託開発を手がけています。2012年から「残業ゼロ」に踏み切り、2017年にはホワイト企業アワード労働時間削減部門で大賞を受賞しました。2026年3月期の売上高は約1億1,368万円、純資産は約4,451万円で、株式は米村氏が100%保有しています。
案件の条件一覧を見る譲渡元(売り手)・取得対象・事業内容・スキーム ほか(8項目)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 譲渡元(売り手) | 米村歩氏(アクシア代表取締役・創業者) |
| 取得対象 | 株式会社アクシア(東京都千代田区九段南一丁目5番6号りそな九段ビル5F、代表取締役・米村歩、設立2006年2月16日、資本金1,000万円) |
| 事業内容 | システムの受託開発 |
| スキーム | 株式譲渡による完全子会社化 |
| 取得株式数・議決権割合 | 190株(議決権190個・100%) |
| 取得価額 | 相手方との守秘義務契約により非開示。第三者によるデューデリジェンスの結果を踏まえ適正に決定したとしています |
| 契約締結日 | 2026年10月13日 |
| 株式譲渡実行日 | 2026年11月1日(予定) |
背景
ジェイックは既卒者や大学中退者などを教育してから企業に紹介する「教育融合型人材紹介事業」が主力です。2005年以来40,000名以上・7,000社以上の就職・採用支援をしてきたととのことです(数値はジェイック主催の面接会参加人数と既卒者等支援サービスの契約締結社数)。
ジェイックは人材紹介や教育研修を通じて多くの中堅中小企業を顧客に持ち、またアクシアの受託開発先も中小企業であることから、この顧客群でアクシアの受注の安定と業績拡大に繋げられることをシナジーとしています。
またジェイックは中小企業のAI活用の遅れといった顧客の課題も商機と見ています。ジェイックはアクシアのAI駆動型開発の経験を生かし、中小企業向けの伴走型AI導入支援を見据えるとのことです。2024年2月にグループ入りしたシステム受託開発・SES事業のエフィシエントとも、開発リソースの相互融通やAI人材育成でシナジーを見込みます。
今後の予定
取締役会決議と株式譲渡契約の締結は2026年10月13日です。実行日は2026年11月1日を予定し、同日付でアクシアはジェイックの連結子会社となる予定です。業績への影響は精査中で、明らかになり次第開示するとしています。
解説
アクシアの2026年3月期は売上高約1億1,368万円・当期純利益約1,181万円の規模です。ジェイックは自社の中堅中小企業の顧客群でアクシアの受注を安定させ、業績拡大に繋げられることをシナジーとして期待し子会社化を決定しました。
売上規模が1億円台でも、買い手の既存顧客にそのまま提供できる開発力や長く続けてきた独自の取り組みがあれば、買い手にとって受注や新サービスにつながる相手として評価の対象になり得ると分かります。
自社の規模を理由に諦める前に、まず専門家に相談してみるのも一手です。M&A Timesの無料相談では状況に応じて仲介会社や専門家をご紹介しています。
※本記事は2026年10月13日時点の公表資料に基づいています。最新の状況はジェイックの適時開示をご確認ください。
出典
- 株式会社ジェイック(証券コード7073)「株式会社アクシアの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2026年10月13日・PDF)
- 独立行政法人中小企業基盤整備機構「中小企業のAI等の利活用に係る実態調査」(2026年3月・PDF)
- 総務省「令和8年度版情報通信白書」(2026年7月・PDF)

