M&A情報サービスを手がけるレコフデータの集計によると、2025年(1〜12月)の日本企業が関わるM&A件数は5,115件、取引金額は35.7兆円となり、件数・金額ともに過去最高を更新しました。
過去最高を更新した件数と金額
件数は前年比8.8%増の5,115件で、5,000件を初めて突破しました。金額は前年比74.7%増の35.7兆円と大きく伸びています。
- IN-IN(国内企業同士):4,086件(前年比10.4%増)、11.2兆円
- IN-OUT(日本企業による海外企業の買収):657件、18.2兆円(前年比87.2%増)
- OUT-IN(海外企業による日本企業の買収):372件(前年比11.7%増)、6.2兆円
件数は国内再編、金額は海外案件が牽引
件数の増加は、後継者不在を背景とした事業承継型のM&Aや、業界再編を進める国内企業同士の案件(IN-IN)が支えました。一方で金額の急増は、1件あたりの規模が大きい海外企業の買収(IN-OUT)が押し上げた構図です。
背景には、中小企業の経営者高齢化と後継者不在の深刻化、M&Aを成長や事業承継の手段として前向きに捉える経営者の増加、支援環境の整備があると考えられます。詳しくはなぜ今、中小企業のM&Aが増えているのかもあわせてご覧ください。
今後の見通し
件数の増加基調は、構造的な後継者問題が続く限り当面続くとみられます。会社の売却や承継を検討する経営者にとっては、選択肢と相談先が広がっている状況といえます。具体的な進め方は会社売却の進め方で解説しています。

