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ナイル、動画編集スクールのNEW PHASEを子会社化 設立2年の会社を80%取得

ナイル、動画編集スクールのNEW PHASEを子会社化 設立2年の会社を80%取得|M&A Times

ナイル株式会社(東証グロース:5618)は2026年7月23日、動画編集スクール「STEP UP」を運営する株式会社NEW PHASE(東京都新宿区、代表取締役・小渕茉那虎氏)の発行済株式80%を取得し子会社化することを取締役会で決議し、同日付で株式譲渡契約を締結する予定としました。株式譲渡の実行日は2026年8月1日を予定しています。

発表の概要

NEW PHASE社は2024年4月18日設立、資本金2万円、代表取締役の小渕茉那虎氏が発行済株式を100%保有する会社です。動画編集スクール事業のほか、AI教育スクール事業や動画制作事業等を手掛けており、2026年3月期(第2期)の売上高は34,627千円、営業利益は12,170千円でした。ナイルは同社が株式譲渡実行日までに1株を50株に分割したうえで、分割後の発行済株式100株のうち80株(議決権の80.0%)を取得します。

取得価額はNEW PHASE社株式分の36百万円とアドバイザリー費用等7百万円を合わせた概算43百万円です。売主は代表の小渕氏個人で、ナイルとの間に資本関係・人的関係・取引関係はありません。残る20%の株式については、株式譲渡実行日から2029年12月期までのNEW PHASE社の業績達成割合に応じた条件付対価により、追加取得する予定としています。

背景

ナイルはホリゾンタルDX事業を通じてこれまで2,000社以上の企業へDX・マーケティングコンサルティングを行い、AI・DX領域の実務ノウハウを蓄積してきました。2026年7月1日には、このノウハウを個人向けに展開する実務特化型AIスクール「With AIアカデミー」を開講しました。NEW PHASE社は2024年の創業以来、SNSを活用した能動的な集客力と受講生に寄り添うメンターサポート、カリキュラム企画から動画制作までを一気通貫で手掛ける制作力を組み合わせ、短期間で高い収益性を実現してきたとナイルは説明しています。

ナイルは投資家向け説明資料で、NEW PHASE社が培ったSNS集客の仕組みと自社のWebマーケティングの知見を組み合わせ、両スクール事業における集客チャネルの多角化と受講生獲得効率の向上を図るとしています。あわせて、企業向けフリーランス人材提供サービス「Nyle X Partners」を通じて両スクールの卒業生に実務活躍の場を提供し、教育から人材活用までを自社エコシステム内で完結させる考えを示しました。ナイルは2026年2月開示の決算説明資料でもM&Aを非連続な成長を牽引する重要戦略の一つに位置付けており、今回の子会社化は法人向けで培った知見を個人向け教育事業へ展開する成長戦略の一手と位置づけられます。

今後の予定

株式譲渡の実行日は2026年8月1日を予定しています。ナイルは、本件が2026年12月期の連結業績及び財務状況に与える影響は軽微であると見込んでいるとしつつ、事業の大幅な状況変化により財務的影響が生じる場合には、明らかになった時点で速やかに開示するとしています。

解説

NEW PHASE社は設立から2期目、資本金2万円という小規模な会社です。設立から日が浅い会社であっても、SNSを活用した集客力や実務直結のカリキュラムといった独自の強みがあれば、上場企業による子会社化の対象になり得ることを示す事例と言えます。小規模な会社の売却の進め方はスモールM&Aとは?個人・小規模企業の会社売却の進め方と注意点で解説しています。

今回は取得比率を80%にとどめ、残り20%を2029年12月期までの業績達成度に応じて追加取得するアーンアウト方式を採用している点も特徴です。買い手にとっては期待した業績が実現しなかった場合の支払いを抑えられる一方、売り手にとっては業績次第で対価を積み増せる仕組みとなります。売主が譲渡後もどの程度経営に関与するかは一次情報からは明らかではなく、一般に、こうした段階取得は創業者が事業運営を続けながら成長を後押しする狙いで採用されるケースが多いとされています。

※本記事は2026年7月24日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。

用語解説リンク

出典