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サポート、広島の建設コンサルを子会社化へ 全株取得

サポート、広島の建設コンサルを子会社化へ 全株取得|M&A Times

建設コンサルタントのサポート(証券コード217A、TOKYO PRO Market上場)は2026年8月18日開催の取締役会で、広島市の建設コンサルタント、フィールドコンサルタント株式会社の全株式を取得し完全子会社化することを決議しました。

発表の概要

フィールドコンサルタントは1999年2月設立、資本金1,000万円の建設コンサルタントで、広島市南区に本社を置き中国地方で事業を展開しています。測量・調査・設計・補償業務に加え施工管理支援まで手掛け、大手ゼネコンとの取引関係を築いてきました。直近の2026年5月期は売上高288百万円・営業利益14百万円・当期純利益18百万円で、前期(2025年5月期、売上高283百万円・営業利益▲1百万円)から収益性が改善しています。

項目内容
取得対象フィールドコンサルタント株式会社の全株式200株(100%)
事業内容測量・調査・設計・補償業務、施工管理支援などを行う建設コンサルタント業
スキーム株式取得による完全子会社化
取得価額守秘義務により非開示(第三者算定機関のデューデリジェンスの結果に基づき当事者間で決定)
契約締結日2026年8月20日(予定)
実行日2026年9月4日(予定)

サポートはTOKYO PRO Market(東京証券取引所のプロ投資家向け市場)の上場企業で、本件は同市場の上場企業がM&Aの買い手として動く一例です。フィールドコンサルタントの株主は代表取締役の野津進氏(50.5%)と守秘義務契約により非開示の他3名で構成されています。取得目的についてサポートは、生産ネットワークの充実や事業規模の拡大、収益源の多様化に加え技術・ノウハウの共有による企業価値向上につながるとの説明です。

背景

サポートは関東地方を中心に土地区画整理事業を主体とする建設コンサルタント事業を展開しており、2026年6月公表の「TOKYO PRO Marketへの上場目的の開示について」で2030年前後の連結売上高100億円達成を掲げています。

同資料はM&Aによる事業領域拡大と組織の質的向上を成長戦略の両輪としており、上場後すでに2件のM&Aを成約させたことや、2030年前後をめどに東証スタンダード市場への上場も視野に経営基盤を整備する方針を示しており、フィールドコンサルタントの子会社化もこの方針に沿った動きだと考えられます。

今後の予定

契約締結は2026年8月20日、株式譲渡の実行は同年9月4日を予定しています。グループ業績への影響についてサポートは現在精査中とし、開示すべき事項が生じた場合は速やかに公表するとしています。

解説

本件はオーナー経営者が過半の株式を保有する地方の中小建設コンサルタントが、全株式を上場企業へ譲渡し経営を引き継ぐ第三者承継の一例です。株式譲渡に至った事情は開示されていないため動機の断定はできませんが、一般に顧客基盤や技術を維持したまま経営体制を引き継ぐ手段として、全株式譲渡による第三者への承継は中小企業の有力な選択肢とされます。

売却や承継を検討する経営者にとっては、買い手企業がどのような成長戦略のもとでM&Aを重点事項に掲げているかを知ることが交渉相手を見極める材料になります。具体的な進め方は会社売却の進め方完全ガイドをご覧ください。

次に読む

※本記事は2026年8月19日時点の開示情報に基づいています。株式譲渡の実行(2026年9月4日予定)を含め、最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。

出典