サッポロビール(証券コード2501)は2026年7月6日、世界的ビールメーカーであるCarlsberg A/S(カールスバーグ社)との間で、東南アジア・香港における戦略的資本業務提携の構築を取締役会で決議し、同日付で契約を締結したと発表しました。
発表の概要
両社はシンガポールに合弁会社「Carlsberg Sapporo Alliance」(名称は予定)を設立します。対象地域はベトナム・香港・シンガポール・マレーシア・ラオス・カンボジアで、カールスバーグ社が同地域の事業を合弁会社に拠出し、出資比率はカールスバーグ社75%・サッポロ25%となります。サッポロは約643百万米ドル(約1,029億円)を出資し、取引価格は2026年の予想EBITDA倍率で約11.8倍(シナジー含まず)に相当するとしており、これは類似企業比較法(マルチプル法)と呼ばれる考え方に通じるものです(開示上は取引倍率としての記載です)。英国とミャンマーは合弁会社の対象に含めず、英国ではプレミアムブランド「Sapporo Premium Beer(SPB)」の長期ブランドライセンス契約を締結し、ミャンマーでもブランドライセンス契約の締結に合意しています。合弁会社の設立は、関係当局の許認可・承認およびクロージング条件の充足を経て2026年12月を予定しています。
背景
サッポロとカールスバーグ社は2024年から香港・シンガポール・マレーシアでSPBの販売協業を進めており、両社はこの提携により当該3市場の販売数量が提携前と比較して約3倍に伸長したとしています。サッポロは、自社のみで海外の販売網を構築する場合は多額の投資と長期的な時間を要する一方、市場参入に伴う不確実性も大きいことを課題としており、同地域で強固な販売網を持つカールスバーグ社と組むことで投資効率の高い市場拡大を図るとしています。出資を通じて配当・ブランドロイヤリティ・製造収益といった複数の収益機会を得るとし、対象地域における「SPB」の販売数量を2035年までに2025年実績比で約10倍に拡大する目標を掲げています。
今後の予定
合弁会社の設立は2026年12月を予定していますが、事業開始日は本発表時点で未定です。サッポロは、今後の業績に重要な影響を及ぼすことが明らかになった場合は速やかに開示するとしています。
本件のような資本業務提携における出資比率や価格算定の考え方は、以下もあわせてご覧ください。
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※本記事は2026年7月8日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。

