半導体ウェーハ大手のRS Technologies(証券コード3445)は2026年7月7日、中国の連結子会社GRITEK(有研半導体硅材料股份公司)が、エピタキシャルウェーハを手がける安徽晶隆半导体科技有限公司(中国安徽省滁州市南譙区)の持分60%を取得したと発表しました。
発表の概要
GRITEKは2026年6月25日開催の株主総会で、国有資産の運営を手がける滁州市南譙区国有資産運営有限公司が実施する対象会社持分60%の公開入札への参加を決議し、入札に参加しました。その結果、2026年7月6日に対象会社持分60%を落札し、同日付で同社との間で持分譲渡契約を締結しています。取得価額は45,071万人民元(約106億9,100万円)で、GRITEKの議決権所有割合は異動前の0%から60%になりました。対象会社は2023年9月18日設立で、エピタキシャルウェーハの研究開発・製造・販売および半導体材料関連事業を手がけています。
なお、対象会社の2025年12月期の経営成績は、売上高20万人民元(約500万円)、営業損失1,106万人民元(約2億6,200万円)でした。RS Technologiesは2026年7月7日付で当初開示の記載内容を一部訂正し、対象会社の経営成績・財政状態の表記(記載位置を含む)を連結ベースから単体ベースに修正するとともに、営業損益の金額(訂正前:-1,137万人民元)を上記の数値に修正しています。
背景
RS Technologiesは2018年1月にM&AでGRITEKを連結子会社化し、パワー半導体向け8インチプライムウェーハの製造・販売を主力事業としてきました。AI、EV及びパワーデバイス市場の拡大と技術進化を背景に高性能半導体材料市場は成長を続けており、中でもエピタキシャルウェーハは先進パワーデバイス向け基板材料として需要の拡大が見込まれています。同社はエピタキシャル技術を活用した高付加価値製品分野を中長期の成長ドライバーと位置付けており、プライムウェーハ事業とのシナジー創出および事業ポートフォリオの高度化を目的に、今回の子会社化を決定したとしています。
今後の予定
対象会社は2026年7月6日付でGRITEKの連結子会社となり、RS Technologiesの連結財務諸表の対象に含まれます。本件が2026年12月期の連結業績に与える影響は現在精査中で、開示すべき事項が生じた場合は速やかに公表するとしています。
次に読む
海外企業の持分・株式を取得して子会社化する手法の基礎は株式譲渡と事業譲渡の違いで解説しています。取得価額の考え方は企業価値評価(バリュエーション)の基礎、半導体材料を含む製造業のM&A動向は製造業のM&A動向もあわせてご覧ください。
※本記事は2026年7月8日時点の開示情報に基づいています。

