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ボードルア、ベインキャピタルとMBOで上場廃止へ TOB価格2,970円

ボードルア、ベインキャピタルとMBOで上場廃止へ TOB価格2,970円|M&A Times

東証プライム上場のITインフラ専門企業ボードルア(証券コード4413)は2026年8月19日、ベインキャピタル傘下のBCPE Neon Cayman LPによるマネジメント・バイアウト(MBO)を通じた公開買付け(TOB)の開始を発表しました。公開買付価格は1株2,970円で、成立後は同社株式の非公開化・上場廃止が見込まれています。

発表の概要

ボードルアは2007年設立のITインフラ専門企業で、サーバーやネットワークの設計構築・運用保守、クラウド基盤導入支援を手がけています。2021年11月に東証マザーズへ上場し、2025年3月にプライム市場へ移行しました。2026年2月期の売上高は174.23億円です。公開買付者のBCPE Neon Cayman LPは、ボードルアへの投資を主たる目的として組成された、世界で約2,250億ドルの運用資産を持つベインキャピタルが持分の全てを保有するファンドです。

項目内容
対象会社株式会社ボードルア(証券コード4413、東証プライム)
公開買付者BCPE Neon Cayman LP(ベインキャピタル傘下)
スキームMBOを通じたTOBによる株式非公開化
買付価格普通株式1株につき2,970円
買付期間2026年8月19日〜2026年10月5日(31営業日)
買付予定数の下限3,135,200株(所有割合9.55%)・上限なし
対象会社の意見本公開買付けに賛同し、株主に応募を推奨

創業者である冨永重寛社長(所有割合37.09%)、藤井和也代表取締役(同13.83%)、程島義明取締役(同3.73%)の3名は公開買付け成立後も経営に関与を続ける前提でベインキャピタルと合意しており、この点から本取引はMBOに該当します。3名は保有株式合計17,939,600株(所有割合54.65%)を、TOB価格を下回る1株2,350円で決済開始日と同日に譲渡します。少数株主により高い価格での売却機会を提供し、公開買付けの成立を円滑にする趣旨と説明されています。

背景

ベインキャピタルは、ITインフラストラクチャ事業の拡大・収益性向上やM&Aによる非連続な成長支援など、経験豊富なメンバーが現場に入るハンズオンでの経営支援を行う方針を示しています。

対象者が2026年4月に公表した決算補足説明資料によれば、中期経営計画は3回上方修正され、2029年2月期に売上高397.15億円(2026年2月期実績174.23億円)・営業利益74.51億円を目指す内容に更新されました。高度専門人材570人・専門人材1,485人への拡大や、M&AとPMIで子会社の営業利益率を8〜10%からボードルア本体水準の24〜26%へ引き上げる方針も掲げており、ベインキャピタルの支援はこの成長戦略を後押しする位置づけです。

今後の予定

買付期間は2026年8月19日から10月5日まで(31営業日)、決済開始日は10月13日で、創業者3名による並行譲渡も同日に行われます。成立後は議決権保有割合に応じて株式等売渡請求または株式併合によるスクイーズアウトを実施する予定で、株式併合の場合の臨時株主総会は2026年12月中旬の開催が見込まれます。手続き完了後、ボードルア株式は東証プライム市場の上場廃止基準に従い上場廃止となる見通しです。

解説

本件では特別委員会が独立したアドバイザーの助言を得ながら、公開買付者との間で5回にわたり価格改定を重ねた交渉を経て価格が決定されています。企業のオーナーが会社の譲渡を検討する場合も、専門家の関与のもとで株式価値算定や交渉を重ね買い手との価格差を埋めていくプロセスは参考になります。具体的な流れや準備は会社売却の進め方完全ガイドもあわせてご覧ください。

次に読む

※本記事は2026年8月19日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。

出典