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JR九州、焼肉「ヌルボン」を売却 肉本舗ジャパンへ全株譲渡

JR九州、焼肉「ヌルボン」を売却 肉本舗ジャパンへ全株譲渡|M&A Times

JR九州(九州旅客鉄道、証券コード9142・東証プライム上場)は2026年9月1日付で、連結子会社の焼肉ブランド運営会社ヌルボン(福岡県那珂川市)の全株式を肉本舗ジャパン(福岡市東区)へ譲渡しました。

発表の概要

焼肉ブランド「ヌルボン」は1990年に1号店(現・焼肉ヌルボン 庵 iori 長丘)を開いて以降、福岡を中心に店舗を拡大してきました。運営会社の株式会社ヌルボン(2021年8月設立)はJR九州が2021年に創業オーナーから事業を承継した際にグループ入りしています。主な運営ブランドは焼肉専門店4店舗・焼肉ヌルボンガーデン7店舗・その他2店舗の計13店舗です。

項目内容
譲渡元(売り手)九州旅客鉄道株式会社(証券コード9142・東証プライム上場)
取得対象株式会社ヌルボン(福岡県那珂川市)の発行済株式100%
事業内容焼肉レストランの運営など飲食店業
スキーム株式会社肉本舗ジャパンへの株式譲渡
譲渡価額非公表
公表日2026年8月24日
株式譲渡実行日2026年9月1日

背景

株式譲渡の理由についてJR九州は、食材原価の高騰や競争激化で外食産業の経営環境が厳しさを増す中、豊富な経営ノウハウと強固な仕入れルートを持つ肉本舗ジャパンへ経営を委ねることが、ヌルボンの成長基盤強化と九州を代表する焼肉レストランブランド確立への最善の選択になると判断したとのことです。

外食業界は帝国データバンクの調査で飲食店倒産が2026年上半期に過去最多の473件に達するなど、経営環境の厳しさが増しています。

買い手の肉本舗ジャパン(福岡市東区、2026年1月設立、資本金9百万円、代表取締役 藤江賢治氏)は投資会社Mirai Nihon Ventures(東京都港区、代表取締役 後藤研二氏)の子会社です。本件取得に伴い藤江氏がヌルボンの代表取締役に就任し、九州産黒毛和牛へのこだわりを強みとするブランド価値の継承・発展を掲げています。Mirai Nihon Venturesは、対象会社が福岡という地域に根差した強固なブランドと事業基盤を有しており、そのブランド価値を高めることが同社の推進する地域経済の活性化という投資方針と合致すると判断したと説明しています。

今後の予定

ヌルボンの店舗は2026年9月1日以降も営業を継続しており、利用客への影響はないとしています。本件によりヌルボンはJR九州の連結子会社から除外され、2027年3月期の連結業績への影響は軽微なものと見込まれています。

解説

本件は、大手グループが一度承継した事業を経営環境の変化に応じて別の引き受け先へ委ねるカーブアウト型の株式譲渡です。買い手側の発表によれば、ヌルボンは2021年に創業オーナーから事業を承継しJR九州グループ入りし、今回は飲食領域の投資・経営支援を担う肉本舗ジャパンへ引き継がれました。担い手が創業オーナーから大手グループ、投資会社グループへと移っても13店舗の営業は途切れず、店舗とブランドは継続しています。譲渡先は一度で決まるとは限らず、経営環境に合った相手へ委ねることが存続・成長の選択肢になり得ます。第三者への事業承継を検討する際は第三者承継の進め方もご覧ください。

※本記事は2026年9月1日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。

出典

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