M&Aの「リアル」を伝える経済メディア

読了目安 約3分

,

リンクアンドモチベーション、AIのSELFを株式交換で完全子会社化へ

リンクアンドモチベーション、AIのSELFを株式交換で完全子会社化へ|M&A Times

リンクアンドモチベーション(東証プライム・2170)は8月10日、企業向け統合AIサービス「SELFBOT」を提供するSELF株式会社を株式交換完全子会社化する協議を開始する基本合意書を締結したと発表しました。

発表の概要

SELF株式会社は東京都新宿区のAI企業です。2014年11月設立、資本金3億7,600万円(資本準備金含む)、代表取締役は生見臣司氏。企業向け統合AIサービス「SELFBOT」を提供し、大手企業を含む幅広い組織に導入されています。株式交換の対象となる株主はSELF社の普通株式およびA種優先株式の保有者を含む全株主とする予定です。

項目内容
株式交換完全親会社リンクアンドモチベーション
株式交換完全子会社SELF株式会社
スキーム簡易株式交換(会社法796条2項、リンクアンドモチベーション側の株主総会承認は不要)
対価リンクアンドモチベーション普通株式のみ(金銭対価なし。新株は発行せず保有する自己株式を充当予定)
基本合意書締結日2026年8月10日
株式交換契約締結日(予定)2026年9月9日
効力発生日(予定)2026年10月1日

背景

リンクアンドモチベーションは基幹技術「モチベーションエンジニアリング」を基盤に組織人事の課題解決を支援する会社です。2026年2月12日公表の中期成長戦略では、自社開発やM&A、事業提携を通じた「モチベーションクラウド」拡充により2030年までに営業利益150億円、ARR240億円達成を掲げています。同社はSELFBOTを同クラウドの変革サービスに位置付け、生産性向上支援やクロスセル機会拡大を目的としています。

今後の予定

株式交換契約は2026年9月9日、効力発生日は同年10月1日を予定しています。契約締結時には自己株式の交付数を含む割当ての内容やSELF社の財政状態等を改めて開示するとしており、新株予約権の取扱いは今後協議のうえ決定するとしています。現時点で契約締結や実施が確定しているものではありません。

解説

本件は買収対価を現金でなく株式で支払うスタートアップM&Aの一例です。リンクアンドモチベーションは新株を発行せず自己株式を対価に充当する予定で、優先株主を含む全株主が対象となる設計です。会社売却の対価は現金だけでなく買い手企業の株式を組み合わせる選択肢もあり得ることを示す事例です。

次に読む

※本記事は2026年8月10日時点の開示情報に基づいています。株式交換契約の締結や効力発生など今後の進捗は当事会社の適時開示をご確認ください。

出典