スーパーマーケットや飲食店など商業施設の企画・設計・施工を手がけるラックランド(東証プライム・証券コード9612)は2026年8月14日、筆頭株主の異動(予定)と、公開買付けに準ずる行為として政令で定める買集め行為に該当する旨を開示しました。筆頭株主のエイ・クリエイツが保有する全1,517,900株(議決権割合13.15%)を、同日付でエスクリエイトへ譲渡するとのことです。
発表の概要
エイ・クリエイツはラックランドの筆頭株主で、保有する全株式をエスクリエイトへ譲渡します。エスクリエイトも同日、買付予定に関するお知らせを別途公表しました。議決権ベースで5%以上の取得となるため、買集め行為に該当します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開示会社 | 株式会社ラックランド(東証プライム・証券コード9612) |
| 開示日 | 2026年8月14日 |
| 譲渡人(筆頭株主) | 株式会社エイ・クリエイツ(神奈川県横浜市都筑区) |
| 譲受人 | 株式会社エスクリエイト(神奈川県横浜市都筑区) |
| 譲渡株式数 | 1,517,900株(総株主の議決権の数に対する割合13.15%) |
| 譲渡(予定)日 | 2026年8月14日 |
| 該当する行為 | 金融商品取引法第167条第1項・同法施行令第31条に規定する「公開買付けに準ずる行為として政令で定める買集め行為」 |
背景
エイ・クリエイツは神奈川県横浜市の会社で、企業の経営診断及びコンサルタント業等を事業内容とします(資本金1,000万円、代表取締役は望月妙子氏・望月圭一郎氏)。望月圭一郎氏はラックランドの元代表取締役社長で、エイ・クリエイツに100%出資しています。エスクリエイトは有価証券の売買・管理・保有及び運用等を手がける会社で、代表取締役は望月圭一郎氏、資本金は100万円です。
ラックランドは、エイ・クリエイツの案件紹介で顧客との契約が成立し工事又は設計の着手に至った場合、請負金額(税抜)の一定の固定料率を上限とする紹介料をエイ・クリエイツに支払う業務委託契約を結んでいます。料率は他の協力会社と同水準で、それ以外の報酬は発生しません。同契約の特約では、エイ・クリエイツ及び望月氏が保有するラックランド株式の株主権行使を、指名・報酬委員会が指定する者に委託すると定めています。
今後の予定
譲渡後もエイ・クリエイツとラックランドの業務委託契約が続く限り、エスクリエイトが保有する株式についても議決権行使を指名・報酬委員会が指定する者に委任する契約を、エイ・クリエイツ・エスクリエイト・ラックランドの3社間で締結する予定です。ラックランドは今回の異動について「経営及び業績等への影響はございません」としています。
解説
今回は、元経営陣が保有株式を自身の資産管理会社間で移す事例です。譲渡価額など対価の内容は開示されていません。本件固有の事情は開示されていませんが、一般論として経営者が株式を資産管理会社に集約する背景には相続対策や議決権行使の一元化が挙げられます。
同種の事例として、サンセイランディック社長が保有株式を資産管理会社へ譲渡したケースもあります。企業の経営者が会社売却や事業承継を検討する際は、株式や議決権の移転が及ぼす影響を事前に整理しておくと役立ちます。
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※本記事は2026年8月15日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。

