スターシーズ株式会社(3083・東証スタンダード)は2026年9月10日、連結子会社チチカカの株式全てを株式会社ジェリービーンズグループ(3070・東証グロース)へ譲渡価額1円で譲渡すると発表しました。同日付で貸付金債権等も放棄しています。
発表の概要
チチカカは東京都港区のエスニック衣料品・雑貨の企画製造販売会社です。1992年設立で中南米など各国の生産者と取引し、国内店舗とECサイトで商品を展開してきました。スターシーズ(旧シーズメン)が2022年に完全子会社化していました。
案件の条件一覧を見る譲渡元・譲渡先・対象会社・スキーム ほか(6項目)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 譲渡元 | スターシーズ株式会社(3083・東証スタンダード) |
| 譲渡先 | 株式会社ジェリービーンズグループ(3070・東証グロース) |
| 対象会社 | 株式会社チチカカ(東京都港区、エスニック衣料品・雑貨の企画・製造・販売、1992年設立) |
| スキーム | 株式譲渡(発行済株式80,000株・議決権所有割合100%)に加え、スターシーズが有する貸付金債権等を放棄 |
| 譲渡価額 | 金1円 |
| 実行日 | 2026年9月10日(取締役会決議・株式譲渡契約締結も同日) |
背景
株式譲渡の理由についてスターシーズは、2022年の子会社化以降当初期待したシナジー効果の実現には至らず収益環境が厳しい状況が続いていたためと開示しています。同社は2025年7月以降に系統用蓄電事業とGPUサーバー関連事業を開始しており、成長分野への経営資源集中を進める中での判断です。
譲渡先の選定理由についてスターシーズはジェリービーンズグループが物流・小売分野での経営資源を持つパートナーであることを挙げています。ジェリービーンズグループは有価証券報告書でライフスタイル事業をグループの中核に位置づけつつ、経営管理を主目的とするホールディングス体制へ2025年5月8日に移行しており、連結子会社の株式会社JBロジスティクスが貨物利用運送業・倉庫業を担っています。
今後の予定
ジェリービーンズグループは2027年1月期第3四半期からチチカカを連結対象とする方針で、業績への影響は精査中です。スターシーズは2027年2月期の連結損益への影響を軽微と見込んでいます。
解説
本件はチチカカの3期連続の純資産マイナスという債務超過でも、貸付金債権等の放棄とあわせ譲渡価額1円で引き受け手が見つかった事例です。決議・契約締結・実行も同日で完了しています。
赤字や債務超過の会社でも売却できるかを悩む経営者にとって、買い手の経営資源と自社の特性が噛み合うかが評価の軸になる点は参考になります。借入金が残る会社の売却は早めに専門家へ相談し債務の扱いを整理しておくことが交渉の土台になります。
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