入居者アプリ「totono」を展開するスマサポ(9342、東証グロース市場)は2026年7月21日、岩谷産業株式会社及び岩谷設備システム株式会社が運営する「イワタニハウス」の戸建住宅アフターメンテナンス・リフォーム事業の一部を譲受するとともに、岩谷産業と業務提携を行うことを発表しました。契約締結日は同年7月4日です。
発表の概要
譲受の対象は、イワタニハウスとして過去に分譲された一戸建て住宅の修繕・アフターメンテナンス業務及びその他建設工事の請負に関する事業です。譲受価格は守秘義務契約により非開示で、決済方法は現金決済、対象事業の負債は譲受に含まれません。取締役会決議は6月18日・7月16日の2回行われ、東証の適時開示規則には該当しない任意開示です。
背景
譲渡会社の岩谷産業(大阪市中央区、東証プライム上場)は、100%子会社の岩谷設備システム(東京都港区)とともにイワタニハウスブランドでアフターメンテナンス・リフォーム事業を運営してきました。
スマサポは住まいのデジタルサービスの全国展開を進めており、今回の譲受で「住まいのライフサイクル全体を支えるプラットフォーム」としての機能強化を図る考えです。あわせて岩谷産業とはLPガスやウォーターサーバー等の生活インフラ分野での連携を目指す業務提携も締結しました。
今後の予定
事業譲受期日は2026年9月1日を予定しています。会計処理は企業結合会計上の「取得」に該当し、のれん等の償却期間は精査中です。2026年9月期の業績への影響は精査中ですが、軽微な見込みとしています。
解説
本件は、岩谷産業が住宅関連事業の一部だけを切り出すカーブアウトの実例で、特定事業のみを引き継ぐ事業譲渡のスキームが使われています。譲渡動機は非公表ですが、一般に大企業がノンコア事業を整理し中核事業へ経営資源を集中する目的で使われることが多い手法です。会社の一部だけを譲渡する選択肢があることは売却・承継を検討する中小企業のオーナーにも参考になり、進め方は会社売却の準備もあわせてご覧ください。
※本記事は2026年7月21日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。

