東証グロース市場に上場するスマサポは2026年8月7日、日用雑貨品の企画・販売を手がける株式会社トレードワンの発行済全株式を取得し子会社化すると発表しました。取得価額は概算7億8,600万円です。
発表の概要
対象会社のトレードワンは愛知県あま市に本社を置く1990年9月設立の日用雑貨品の企画・製造・販売会社です。卸売中心の幅広い販売チャネルと、企画開発から仕入・物流に至るサプライチェーンを有しています。
スマサポは同日の取締役会で本件を決議し、株式譲渡契約を締結しました。取得価額は外部専門家によるデューデリジェンスと第三者機関の価格算定を踏まえています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 譲渡元(売り手) | GCJグロース5号投資事業有限責任組合(90%)・若松繁隆氏(10%) |
| 取得対象 | 株式会社トレードワン(発行済株式11,111株) |
| 事業内容 | 日用雑貨品の企画・販売 |
| スキーム | 株式譲渡(完全子会社化) |
| 取得価額 | 株式7億4,200万円+アドバイザリー費用等概算4,400万円=概算7億8,600万円 |
| 契約締結日 | 2026年8月7日 |
| 株式譲渡実行日 | 2026年9月7日(予定) |
背景
スマサポは入居者アプリ「totono」(2026年6月末時点463,591ダウンロード)を軸に住まい関連のデジタルサービスを展開しています。今回の参画により、totonoの入居者接点とトレードワンの製造・商品企画力を融合したD2C事業を新たに展開する方針です。
引越し直後の入居者へ防災グッズや日用雑貨を提案するほか、属性データを活用したパーソナライズ提案も想定しています。同日開示の四半期決算説明資料では、M&Aに伴う費用等を中長期的な企業価値向上への先行投資と説明しており、本件はその一環となっています。
今後の予定
株式譲渡実行日は2026年9月7日の予定で、実行後トレードワンはスマサポの連結子会社に、100%子会社のワカマツは孫会社となります。本件が2026年9月期連結業績に与える影響は精査中です。
解説
今回はPEファンドが出資先企業を上場会社へ譲渡するイグジットの一例です。売り手はファンドが90%を保有しつつ、代表取締役の若松氏が10%の持分を残す形で関与を続けています。事業承継や売却を検討する経営者にとっては、買い手が示すシナジーの具体性を把握することで売却の交渉材料になりえます。売却準備を進める際は会社売却の準備も参考にしてください。
次に読む
※本記事は2026年8月7日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。

