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バルテスHD、SESのオプティムを3億円で完全子会社化

バルテスHD、SESのオプティムを3億円で完全子会社化 個人株主から全株取得|M&A Times

ソフトウェアテストを主体とする品質向上支援サービスを手がけるバルテス・ホールディングス株式会社(東証グロース4442)は2026年9月25日、東京都豊島区のSES事業者である株式会社オプティムの全株式を取得し子会社化すると発表しました。取得対象のオプティムは、同じ商号で農業・医療・建設向けのAX事業を手がける東証プライム上場の株式会社オプティム(証券コード3694・佐賀本店)とは別法人です。

発表の概要

オプティムは1999年6月24日の設立以来、通信・金融・官公庁など幅広い業界向けにシステム開発支援を手がけてきたSES(システムエンジニアリングサービス)事業者です。2025年11月期の売上高は610,552千円(約6.1億円)、当期純利益は13,185千円(約1,300万円)、純資産は130,127千円(約1.3億円)です(消費税等を含む)。

案件の条件一覧を見る譲渡元(売り手)・取得対象・事業内容・スキーム ほか(7項目)
項目内容
譲渡元(売り手)国内の個人(相手方の意向により開示を控えるとしています)
取得対象株式会社オプティムの普通株式200株(取得前所有株式数0株・議決権所有割合0%、取得後200株・100%)
事業内容SES事業(通信・金融・官公庁向けの基幹システム・業務システム開発支援)
スキーム株式譲渡による子会社化
取得価額オプティム株式300,000千円、アドバイザリー費用等(概算額)29,900千円、合計(概算額)329,900千円
契約締結日2026年9月25日(同日付で取締役会決議)
株式譲渡実行日2026年9月30日(予定)

株式取得価額300,000千円(約3.0億円)はこの純資産の約2.3倍、当期純利益の約23倍に相当します(編集部試算)。

背景

子会社化を決めた理由についてバルテスHDは、自社グループは品質向上支援領域に強みを持つ一方で、エンタープライズ領域における自社の開発人材基盤の強化が重要な成長課題だと説明しています。バルテスHDは本件により、オプティムが持つ顧客基盤とシステム開発ノウハウ・IT人材リソースを自社グループの品質向上支援・品質コンサルティングの知見と組み合わせ、システム開発から品質向上支援までを一気通貫で提供する体制を強化できるとしています。また両社の顧客基盤を活用したクロスセル機会の創出や大型案件への対応力向上も見込むとのことです。

買い手の経営計画を見ると、バルテスHDは2025年6月30日発表の新中期経営計画で3か年計25億円の「BS戦略投資」を掲げ、その内訳に「主にM&A投資」と「事業所投資」を挙げています。

また同計画の5つの基本戦略には「基本戦略5:開発事業戦略」が含まれています。バルテスHDは2026年2月13日公表の第3四半期決算説明資料で自社の強みに「高難易度なエンタープライズ領域へのナレッジ蓄積」を挙げており、開発人材基盤の強化を目的とする本件は、このM&A投資枠と開発事業戦略・エンタープライズ領域の強化という方針の線上にあると位置づけられます。

今後の予定

取締役会決議と株式譲渡契約の締結は2026年9月25日、株式譲渡実行は同年9月30日の予定です。

バルテスHDは開示で、オプティムを「2026年8月から当社グループの連結決算に取り込む予定」としています(開示の記載どおり、株式譲渡実行日は2026年9月30日の予定です)。なお2027年3月期の連結業績への影響は現在精査中で、公表すべき事項が生じた場合は速やかに知らせるとしています。

解説

バルテスHDはオプティム株式の取得価額300,000千円について、第三者機関による会計・税務及び法務デューデリジェンスの結果等を踏まえ、オプティムの株主と協議の上で決定したと説明しています。

オプティムの売上高は2023年11月期の約7.8億円から2025年11月期の約6.1億円となり2期続けての減少でしたが、バルテスHDが取得の理由に挙げたのは自社が「重要な成長課題」とする開発人材基盤を補う人材供給体制と顧客基盤でした。売上が縮んでいても買い手が課題と認める領域を埋められる人材や顧客を持つ会社は評価の対象になり得ることがわかります。

売上の減少を理由に売却を諦める前に、自社のどの資産が買い手に評価されうるかを専門家にぜひ確かめてみてください。M&A Timesの無料相談では状況に応じて仲介会社をご紹介しています。

※本記事は2026年9月25日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。

出典

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