スイミングスクール運営大手の株式会社ジェイエスエス(東証スタンダード・名証メイン、コード6074)は、株式会社ティップネスが名古屋市内で運営する24時間フィットネスジム「FASTGYM24」3店舗の事業を譲り受けることで2026年7月22日に基本合意し、翌23日付の適時開示で発表しました。
【続報】本件は2026年8月27日に事業譲渡契約及びFC加盟契約が正式締結されました。詳細は続報「JSS、ティップネスとFASTGYM24名古屋3店舗の譲渡契約を締結 9月1日に譲受実行」をご覧ください。
発表の概要
ジェイエスエスは同日の取締役会で、ティップネスとの基本合意書締結を決議しました。対象は新守山店・藤が丘店・堀田通店(稼働5年以上)の3店舗です。事業譲渡契約締結(2026年8月27日予定)と同日に「FASTGYM24」のフランチャイズ加盟契約も結び、事業承継型のFC加盟者として運営を継続する予定です。
譲受価額は守秘義務により非公開で、外部専門家の事業価値算定を踏まえた協議で決定されました。簡易事業譲受に該当し、株主総会決議は不要です。
背景
ティップネス(東京都千代田区、1986年10月設立、総合フィットネスクラブ運営)は日本テレビホールディングス(日テレHD)の完全子会社です。日テレHDはジェイエスエス株式の24.84%を保有する主要株主であり、本件はジェイエスエスの関連当事者取引に該当します。ジェイエスエスは独立した外部専門家による価値算定・デューデリジェンスなど公正性を担保する措置を講じたとしています。
ジェイエスエスは2024年11月公表の成長戦略で、M&Aを軸に2028年までに売上高100億円・店舗数100・時価総額50億円超を目指し、未開拓エリアへの出店を進めてきました。同社は今回の譲受について、東海エリアの大人会員基盤獲得とティップネスとのシナジー強化を狙いとしています。フィットネス業界の再編動向はフィットネスジム業界のM&A動向で解説しています。
今後の予定
2026年8月27日に事業譲渡契約とFC加盟契約を締結し、9月1日に事業譲受を実行する予定です。賃貸借契約・リース契約の承継承諾や対象従業員の転籍同意の取得などが前提条件で、協議やデューデリジェンスの結果次第では取引条件の変更や実行見送りもあり得るとしています。
解説
店舗単位の事業譲渡と、譲受側が売り手ブランドのフランチャイズに加盟して運営を引き継ぐ「事業承継型フランチャイズ」は、後継者不在や運営継続に悩む店舗経営者にとって、屋号やノウハウを維持したまま第三者に引き継げる選択肢の一つです。事業承継型M&Aの進め方をより具体的に知りたい方は、会社売却の進め方完全ガイドも参考になります。なお本件の狙いや評価は両社の公表内容に基づくものであり、非公表事項への踏み込んだ推測は控えます。
※本記事は2026年7月24日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。

