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辻・本郷ITコンサル、CSアカウンティングを40億円で子会社化へ

辻・本郷ITコンサル、CSアカウンティングを40億円で子会社化へ

バックオフィス業務のコンサルティングやシステム開発、経理・人事の業務代行を手掛ける辻・本郷ITコンサルティング(東証スタンダード・476A)は2026年9月30日、CSアカウンティング株式会社の全株式を取得し子会社化すると発表しました。株式の取得価額は39億9,900万円です。

発表の概要

CSアカウンティングは1990年に本郷公認会計士事務所(現 辻・本郷税理士法人)の経理代行部門から独立した会社で、公認会計士・税理士・社会保険労務士を中心に約150人を擁します。

案件の条件一覧を見る譲渡元(売り手)・対象会社・取得対象・事業内容 ほか(12項目)
項目内容
譲渡元(売り手)対象会社の株主5名(本郷孔洋氏45.55%、株式会社アルファステップ28.47%、他3名25.98%。他3名の個人株主の詳細は先方の意向により非開示)
対象会社CSアカウンティング株式会社(東京都新宿区、代表取締役 中尾篤史、1990年1月設立、資本金5,000万円)
取得対象CSアカウンティング株式会社の発行済株式の全て(7,025株、議決権所有割合100.00%)。異動前の所有株式数は0株
事業内容会計・人事のアウトソーシング、会計・人事・システムのコンサルティング
業績(2025年9月期)売上高15億4,800万円・営業利益5億800万円・当期純利益3億3,600万円・純資産24億7,300万円
スキーム株主5名それぞれとの株式譲渡契約による株式取得
取得価額普通株式39億9,900万円+アドバイザリー費用等(概算額)900万円=合計(概算額)40億900万円。自己資金及び金融機関等からの借入金により調達予定
取引の公正性担保相手先に関連当事者(アルファステップ)が含まれるため、外部の第三者評価機関による株式価値算定と任意機関「関連当事者取引委員会」による審議を実施
前提条件対象会社の取締役会における譲渡承認、対象会社が締結する一部契約の相手方からの承諾取得その他
契約締結日2026年10月1日(予定)
株式譲渡実行日2026年10月23日(予定)。5件の契約を同日付で一括実行
連結実行日付で連結子会社となる予定。2027年9月期第1四半期から連結の範囲に含める予定

背景

取得の理由について辻・本郷ITコンサルティングは開示で、経理・人事業務のアウトソーシング需要が拡大するなか「オペレーション」領域を中長期的な重点成長ドメインに位置付けているためと説明しています。上場時には買収先であるCSアカウンティングと市場での棲み分けがなされていると考えていましたが、上場後の投資家等との対話を機に成長機会を再検討し、今回の連携が最も有効と判断して株主に株式譲受を打診しました。

8月14日の決算説明資料によると、辻・本郷ITコンサルティングは過去にも辻・本郷グループ内のBPO事業を譲り受けるなどM&Aで組織を広げてきました。本件は同じ経理・人事の代行事業を、資本関係のなかったCSアカウンティングの買収で広げる案件です。

なお株式譲渡元のうちアルファステップは、辻・本郷ITコンサルティングの経営に重要な影響力を持つ大株主Hongo holdings(開示上の「その他の関係会社」)の完全子会社で、辻・本郷ITコンサルティングの関連当事者に当たります。

今後の予定

契約は10月1日、株式譲渡の実行は前提条件の充足を経て10月23日の予定です。辻・本郷ITコンサルティングは当期(2026年9月期)の連結業績への影響を軽微としています。

解説

辻・本郷ITコンサルティングは第三者評価機関の算定結果をもとに将来の収益見通し等を勘案して対価を39億9,900万円に決定しており、編集部試算では2025年9月期の純資産24億7,300万円の約1.6倍、当期純利益3億3,600万円の約12倍にあたります。中小企業庁の成約データ(2022〜24年度)では純資産5億円超のPBR中央値は1.3倍、PER中央値は14.1倍で、本件は純資産倍率がやや高く利益倍率は中央値並みです(規模別の実測PBR・PER)。

純資産を上回る分に対応するのが、取得の理由に挙げられた有資格者を含む約150名の専門人材と上場会社グループ中心の顧客基盤です。人が担う事業では純資産より人材と顧客が生む将来の利益が評価の土台になり得ます。

純資産が小さいことを理由に売却を諦める前に、自社の人材と顧客基盤がどう評価されうるかをまず専門家に相談してみるのも一手です。M&A Timesの無料相談では状況に応じて仲介会社や専門家をご紹介しています。

※本記事は2026年9月30日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は辻・本郷ITコンサルティングの適時開示をご確認ください。

出典

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