売れるネット広告社グループ株式会社(東証グロース、証券コード9235、福岡市)は2026年7月30日、AIサービス開発の株式会社ライト(東京都千代田区)の全株式取得による完全子会社化を取締役会で決議したと発表しました。契約締結は7月31日、株式譲渡の実行は8月1日を予定しています。
発表の概要
ライトは2017年3月設立、資本金100万円、代表取締役は林ひかる氏です。デジタルコンテンツ運営支援や動作検証・テスト事業を主力とし、近年はAIサービスの開発・運営事業も展開しています。譲渡前の株主は林氏個人で、持株比率は100%でした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 譲渡元(売り手) | 林ひかる氏(株式会社ライト代表取締役、個人) |
| 取得対象 | 株式会社ライトの発行済株式全100株(取得前後の持株比率は0%→100%) |
| 事業内容 | デジタルコンテンツ運営支援、動作検証・テスト、AIサービスの開発・運営 |
| スキーム | 株式譲渡による完全子会社化 |
| 取得価額 | 株式会社ライトの普通株式1円、アドバイザリー費用等1,800万円(合計1,800万円) |
| 契約締結日 | 2026年7月31日 |
| 株式譲渡実行日 | 2026年8月1日(予定) |
背景
ライトは、コンテンツ運営や品質管理の現場で培ったノウハウを生かし、企業に蓄積される経験・判断・業務フローをAIで活用可能にする「Tacit Hub構想」を推進してきました。売れるネット広告社グループは本件により、ライトのAI開発力・運営ノウハウを獲得し、グループのAI戦略を加速させる狙いです。
同社は公式IRで「URERU TARGET 20戦略」を掲げ、M&A・新規事業・VC活用を成長ドライバーとして上場後に4社のM&Aを実行してきました。また、前年の売上高と同程度の売上規模の企業を継続買収する「戦略的同規模M&Aモデル」を掲げており、M&A対象会社6社の売上規模約30億円と2026年7月期の連結売上高予想18.8億円を単純合算した参考値は48.8億円以上になると説明しています。
今後の予定
株式譲渡の実行日は2026年8月1日を予定しており、ライトは2027年7月期から連結対象となる見込みです。連結業績への影響は現在算定中で、確定次第開示するとしています。
解説
本件は、資本金100万円の企業が上場企業グループの傘下に入った事例です。ライトの純資産は前2期の債務超過から2026年2月期に1百万円まで回復し、3期連続で営業利益も黒字でした。一般に、債務超過の解消や黒字の継続は、小規模企業の譲渡において買い手が検討しやすい状態を整える要素とされます。スモールM&Aを検討する経営者は、早期に相談先を選ぶことも重要です。
次に読む
※本記事は2026年7月31日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。

