旭情報サービス(東証スタンダード9799)は2026年8月7日開催の取締役会でスィンク(愛知県名古屋市)の全株式を取得し完全子会社化することを決議しました。同日付で株式譲渡契約を締結し実行日は2026年9月1日を予定しています。
発表の概要
スィンクは2000年10月設立の名古屋市西区に本社を置く受託開発会社で、代表取締役社長は北澤茂雄氏が務めています。要件定義や基本設計等の上流工程に強みを持つ会社です。2025年9月期の売上高は4億6100万円、当期純利益3400万円で2期連続の増収増益となっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 譲渡元(売り手) | 北澤茂雄氏(発行済株式の50%)および個人株主3名(同50%) |
| 取得対象 | 株式会社スィンク(愛知県名古屋市西区、代表取締役社長 北澤茂雄氏)の全株式60株 |
| 事業内容 | ソフトウェア受託開発事業、一般労働者派遣事業 |
| スキーム | 株式取得による完全子会社化 |
| 取得価額 | 非公表(相手先との協議および守秘義務の観点から非開示。第三者機関による株価算定で妥当性を検証) |
| 契約締結日 | 2026年8月7日 |
| 株式譲渡実行日 | 2026年9月1日(予定) |
背景
旭情報サービスは常駐型システムエンジニアリングサービスを主力とする東京の上場企業です。上流工程に高度なノウハウと優秀な技術者を擁するスィンクの取得により、相互の顧客への提供価値向上と東海地区の体制強化を図るとしています。
同社は2025年5月19日公表の中期経営計画(2026年3月期〜2028年3月期)で「事業の構造改革による収益力の強化」と「新たなビジネス分野の開拓」を掲げています。2035年3月期の売上高500億円という長期目標に向けM&Aを成長加速の手段に位置付け、42億円以上の成長投資枠にM&Aを通じた戦略的投資を明記しています(ただし中計の業績目標にM&Aの寄与は織り込んでいない旨の注記があります)。
今後の予定
株式譲渡の実行日は2026年9月1日の予定です。実行後スィンクは旭情報サービスの連結子会社となり第2四半期決算から連結される見込みで、2027年3月期の連結業績への影響は軽微としています。
解説
中小企業のM&Aでは技術力や上流工程のノウハウが評価され株式譲渡で経営権が移る事例が少なくありません。今回は代表者を含む株主が保有株式の全てを譲渡し会社は上場企業の傘下で事業を続けます。売却を検討する経営者には自社の強みを可視化し客観的な評価につなげるための準備が重要です。準備について詳しくはこちらの記事で解説しています。
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※本記事は2026年8月7日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。

