動物病院グループを展開する株式会社WOLVES HAND(東証グロース、コード194A)は2026年7月8日開催の臨時取締役会で、ノースワン株式会社の株式譲渡による取得(子会社化)を決議したと発表しました。
発表の概要
ノースワンは東京都練馬区で「こもれび動物病院」を運営する会社です。2017年3月1日設立、資本金100万円で、代表取締役の鎌田健太郎氏が全株式を保有しています。今回WOLVES HANDは、鎌田健太郎氏が保有する全株式20株(議決権所有割合100.0%)を取得します。取得価額は非開示ですが、同社はDCF法等による株式価値評価および法務・財務調査を実施したうえで価額を決定したとしており、直前連結事業年度・直前事業年度の純資産額の15%未満に相当するとしています。
ノースワンの2025年9月期業績は、売上高275,861千円、営業利益52,139千円、当期純利益38,950千円、純資産293,958千円です。
背景
WOLVES HANDグループは、一次診療を担う動物病院と高度医療を提供する動物医療センターとの連携によるネットワーク構築を推進しています。こもれび動物病院は東京都内・埼玉県内の既存病院の中間に位置し、地域的な連続性を高める拠点になるとしています。調布動物医療センターや目黒アニマルメディカルセンターとの紹介・逆紹介体制を強化し、東京23区における臨床インフラの拡充を図る狙いです。一般に、動物病院やクリニックのような個人オーナー経営の事業でも、大手グループへの株式譲渡は承継の選択肢の一つとなっています。
WOLVES HANDは、成長戦略の柱として動物病院数の拡大を掲げています。同社の事業計画及び成長可能性に関する説明資料では、事業承継をベースに関東・関西・九州・沖縄エリアでの病院増設を計画するとしています。同社は2019年の事業開始時の5拠点から、事業承継による27拠点と自社開院による6拠点を加え、2025年6月末時点で38拠点を展開しています。今回の練馬区の病院取得も、こうした事業承継を通じた拠点拡大の方針に沿ったものと考えられます。
今後の予定
ノースワンは2026年8月に会社分割を実施し、資産管理事業を分離する予定です。本株式取得はこの会社分割の効力発生を条件に実行されます。日程は、契約締結が2026年7月24日(予定)、株式譲渡の実行が同年8月14日(予定)となっています。2027年6月期連結業績への影響については、現在精査中としています。
※本記事は2026年7月8日時点の開示情報に基づいています。最新の状況は当事会社の適時開示をご確認ください。

